めいちゃんの執事〜右目は盲目の少女〜 (ページ20)

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この少女は華山リカ。

皇族の血筋を薄く受け継いでいる。母親が有名女優。母親は自分の子供を婚約制度の小道具にしている。不満と欲求を満たすための道具。その道具になりたくなくて、この聖ルチアに入学。そんな理由で入学希望、その影響もあって周りの人間に対して攻撃的であることが多く、衝突的である。

そこへ、べるが入学して来る。その影響もあって「潤滑剤」になってくれたお陰で事なく済んだ。荒波も執事同士の決闘だ。血生臭い問題であり、汚名がつくのも時間の問題。華山家の汚名にも繋がる。そうなると両親問題に繋がってしまう。それを裏で解決に導いたのはべるだ。荒波を立たせることが、如何に今後の影響になるかを学んだ華山リカ。

月(ルナ)寮は豪華絢爛。太陽(ソーレ)寮には敵わないけど、豪華さは第二の城。二台巨頭だ。

月寮に入りたい生徒は山ほどいる。いくつかの不要無象の端くれたちが落下していくことを狙い、テストで良き点数を取り合う戦争が勃発する。上ばかりみた人間は足元をすくわれていく、塔が壊れるようにーーーーー。

足を救われた。
攻撃的な自分を助けてくれる存在はいない。

華山リカはそのように捉えていた。それを救った人は、彼女(べる)である。べるの存在は不思議な空気感を漂わせている。どこかナイーブで芸術的で猪突猛進的で、何かを守るために助け、人助けをし巧みな才能で切り抜ける。
リカは過去の記憶を掘り起こし思い出している。

その様子を青山は。

青山「リカ様。ホットミルカです」

リカ「あ、、ああ、ありがとう。青山」

ーーー

青山「べる様の復学の噂は本当でしょうか？」

青山「それに理人が戻ってくるそうです。
またルチア様たちが騒ぎそうです」

リカ「泉が頭を悩ませていたわ。
ルチア様のご機嫌取りのソーレたち
あと、べるがルチア様と知り合いだとかって」

青山「えっ、べる様が！！本郷家と繋がっているのですか？」

リカ「ただの噂よ、噂」

リカは、青山が注いでくれたホットミルクを唇に運ぶ。

ーーー月寮(ルナ)の寮で2人が話し込んでいる最中。

ーーー同時時間に「怪しい動機」が近づく。

〜月寮の中庭・外〜

月(ルナ)寮の中庭。

真っ白なタクシードを試着している男が1人。

ふっ、怪しく笑みをこぼす。

？？？「べる。もうじき君に会える
今度こそ理人よりも早く」

宣戦布告(せんせんふこく)の招待状の火蓋が切られた。