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〜時間軸・同時刻(夜)〜
〜聖ルチア学園〜
〜月(ルナ)寮〜
オンブラ寮・星寮とは違い、アンティーク調の建物である。一言で言えば豪華絢爛。
イギリス貴族のタウンハウス・マナーハウスの風貌。ステラを集め、その上成績優秀な生徒でなくてはならない。
ただ、きらきら過ぎて、落ち着きがない面もある。
風情があまりなく、人工的なデザインで、表面の美しさにこだわり過ぎた様式である。そんな月寮に住まう生徒の中で、停学中の生徒を、密かに心配している人物が姿を見せた。
寮の一室である。グレーのタクシード、燕尾服を纏った男性、寮の一室に、佇んでいた。
アンティーク調の横に長い、ソファーみたいな椅子に、越をかけて座っている女子生徒が1人。
女子生徒「青山、
3日後べるが復学するみたい。
ようやく帰ってこれたみたいで安心したわ」
青山「はい、リカ様。
べる様の復学がお決まりになって
表情が明るくなりましたね」
女子生徒は、リカ様と執事に呼ばれている。べると同期で、同期生である。
べるが停学すると決まったとき、普段から、仲が良かったことに重なり、ショックが多かったようだ。
リカもべるが、複雑な状態で学園生活をしている事は、詳細やプロフィールを青山に調べさせているから、その際に知っている。その上で、理解はしているが、気持ちが追いつかない様子もある。
そんな自身のお嬢様の表情を、近くで見守っていた執事・青山は、リカの明るい表情が、安泰の気持ちになるらしい。
そしてリカは、『新しい転校生』の話題が、同期生の間で、話題に上がっていることを話す。
リカ「青山、新しい転校生が来るみたいよ」
青山「べる様以外にですか」
青山は、時期が珍しいことに驚いた表情をしている。転校生は、大抵シーズン(時期)を意識して来る、流れがよくある。
しかし、珍しい時期に、しかもお嬢様の聖ルチア学園に。その上、聖ルチア学園は普通のお嬢様学校ではない。執事学校も、管轄下で管理・支援している事が聖ルチア学園だ。
リカ「彼女は復学よ、転校生ではないわ」
べるは復学、『転校生』ではないと、一蹴する。
リカ「そうよね、青山は執事会議でいなかったもの
驚くのも無理はないわね」
青山は、執事会議に参加していた為『転校生』話題を聞いていない状態で話を振られいた。
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作者名:ベルモット | 作成日時:2022年7月19日 8時