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『顔を上げて下さい。大丈夫ですから』
これしきの事で、いちいち腹を立てている暇なんてない。
鬱屈の気持ちが、ちらりと心の中で、灯(ともしび)として、姿を魅せる。
金太郎おじ様に、恨みはない。頭では分かっている。恨んでも、亡くなった人間は生き返らない。過ぎた話として、【臭いものに蓋】をするような隠蔽(いんぺい)工作を、されてしまう。
改竄(かいざん)のような現実で起きた出来事を、様も無かったように見せる。
【人の命】を軽く見ている節は、北欧の狩猟(しゅりょう)狩りのゲームのような感覚だ。
農業を嗜(たしな)みにしていることから、イノシシや動物が、畑を荒らしに来てしまう。
そのような事態を避けるために、カカシを置いたり、動物型のオブジェクトを設置したりする。
人を殺すゲーム【決闘】が、まだこの世にあると思えない。
中世ヨーロッパの見世物だ。殺しを生き甲斐にしていた人間も存在する。一種の快楽だ。その闘技代(とうぎだい)だけが、本性を引き出せる際もふさわしい場所のように。
『(今の現代社会に決闘なんて・・・・)』
それが今は狩猟(しゅりょう)に変化して行っただけの事。
動物の皮のコートや楽器の弦・楽器のケースのような皮など。楽器と言えば、和楽器の蛇皮線(しゃびせん)だ。
和楽器の蛇皮線(しゃびせん)は、蛇の皮が基本。
服装で言えば、モフモフの冬服のコート・毛並みが連想できるデザインの皮。
そんな考えを、今のべるは、脳裏に持って掲げている状態。
普通なら、拍手喝采(はくしゅかっさい)なのに、と思い
今までの価値観が、いわなだれのように、崩れて行く出来事が、これから待ち受けているとは、梅雨ともしらない。
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作者名:ベルモット | 作成日時:2022年7月19日 8時