恋血求めて、君思ふ［stxxx］［stpr］［黄］

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「それじゃあ行ってきます」



「「行ってらっしゃい！！」」



準備も終わり、家を出て私達の通う〘苺塔学院〙へと向かう



と言っても私達は寮生活な為徒歩で５分も掛からない




「おはよー！！」


「おはよ！」



学院に近付けば溢れる生徒の笑顔



そんな彼らを見ていると青春しているなぁとつくづく思う



「わ…今日も甘露さん綺麗…！！」




「クールビューティーってやつ？」




「何か近寄り難い雰囲気あんだよなー」




「ルックスは可愛い系なのにな」




…辞めてよ変なレッテル貼るの



正直かなり不快だったけど表情筋を押し殺して耐える



だけどそんな私の苦労をぶち壊した者がいた




「おー、モテモテじゃん」



「ヒューヒュー！」



「…さとみさんところんさん」



〘桃之里見〙と〘青柳論〙


因みにさとみさんとは同クラ


二人の日頃容赦ない発言にはかなり手こずってしまう



「おはようございます」



「お前顔にすぐ出るよなｗ」


「あ、ホントだー！ｗｗ」



コイツ等は私の微小な表情の変化にも気付きやがる



だから質が悪いのだ



「貴方達と居るとかなり目立つので、私先に行きますね」




「「了解ー」」



只１つ助かるのは今みたいに空気が読める事



…いや、果たして先程こ一連があって空気が読めると言えるのだろうか？


ノーコメントにしよう
　

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