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私が考えていたのは、訓練所にいた兵士をこてんぱんにやっつけて、私の強さを見せつけた後に、師匠が登場して、私のことを思い出させて、同情でなんとかしてもらおう、という
勢い任せな、運任せな、作戦といえるものではなかったけど
それでも、スウォンに見つかってもすぐに殺されないと自信はあった
私は幼い頃からヨナよりもスウォンと一緒に居た時間の方が長い
父上を殺して、妹を殺そうとした人
それでも、私はまだその話、信じられないよ、私の記憶の中のスウォンの方が私の中では本当のスウォンな気がする
「まさか、私がなんでココに来たか聞くために殺さないでいた、なんて言わないよね?」
「・・・・えぇ、そうですね」
まぁ殺されないために色々したけどね
「城の者達にジュドさんの娘だと言い回り、挙げ句に兵を一人で半分以上も倒し、その見せつけた実力でジュドさんの娘かもしれないと思わせた貴方を簡単に殺すことはできません」
言い訳だな
それは私が殺されないためにした事だ
スウォンなら、そんな些細な騒ぎなんか消せるくせに
緋龍城に戻ってきた私を殺せないスウォンがいる
「そっかぁ!じゃあこれから宜しくね、スウォン!」
「約束してください、貴方が本当は」
「姫って言って信じてはもらえないよ、今更。それに私を覚えてる者がこの城にいるとは思わない、安心して」
「陛下!」
「ジュドさんも内緒ですよ」
「ほわわんっとした顔をするな!」
師匠は私が城にいることに不満があるらしい
スウォンのために尽くすってこんなに言ってるのに
「俺に娘などいないわ!」
そこかぁ・・・
そんなに私が娘って事が嫌なのかぁ・・・
「こんなに可愛い娘がいて幸せ者だね、ぱぱ♥」
「そうですよジュドさん〜」
「・・・ゾッとした」
「おい」
失礼だな
.
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サイダー - 更新多くて嬉しいです。これからどーなっていくのか気になります。頑張ってください。 (2022年9月24日 16時) (レス) id: e4cf41ccb7 (このIDを非表示/違反報告)
しゅな(プロフ) - 更新ありがとうございます!( ;__;)大好きです!すごい面白い展開で、楽しみです、、!応援してます! (2022年9月14日 10時) (レス) id: 4a740cc430 (このIDを非表示/違反報告)
レネット(プロフ) - 更新待ってます (2022年2月11日 22時) (レス) id: ec8ec8961f (このIDを非表示/違反報告)
スルメ - めっちゃ好きなんだけどなぁー。何故のびないんだろう。 (2021年12月30日 21時) (レス) @page7 id: 38063781d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘焦 | 作成日時:2021年11月2日 22時