【暁のヨナ】ヨナのお姉ちゃんの話 4

174 ページ25

数日後








ここのところ役人の取り立てが横暴じゃなくなってきた
何故だろう


ヨナ達が賊となり役人達を追い払ってるのはココら辺ではないはず






それに、ヨナ達のせいで取り立てが滞らず役人達はイライラしてるはずなのに





「・・・」




少し、戻ってみようか









.









戻ってみると、すごく驚いた





だって、あれは、役人でしょう？
役人が、民を助け、村を綺麗にしている


こんな光景が見られるなんて




「・・・」




ヨナのおかげ？
うん、それ以外に考えられない




すごい、本当にヨナはすごいな




「フクチさんは按摩うまいねぇ」

「いつもありがとう」




役人が村人の肩を揉んでる・・・




「テジュン様ーお食事の用意が整いました」

「いや、私はまだいい」




テジュン？




「っ・・・」




あれは、スジンの次男坊・・・？

なんでそんな人がこんなところに？
しかもあんな服を着て・・・





お腹鳴らしてるし・・・












何故こんなことをしてるのか気になり、1人で洗濯をしていたテジュンの所へ話をかけに行く




「・・・テジュン様」

「ん？誰だ」

「貧しい村を転々としている旅人です」

「そうか、じゃあもうすぐ飯が出来るからそれを」

「いえ、私は・・・え」




洗濯物から目を離し、私を見た瞬間立ち上がりガシッと肩を掴んできたテジュン




「な、何か・・・？」




じーっと私を見るテジュン




「A、様・・・？」

「え」




まさか、私のコトを覚えているなんて思っていなかった







.

175→←173

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す