【暁のヨナ】ヨナのお姉ちゃんの話 4

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次の日




どこにいっても聞こえてくる民の楽しそうな声
綺麗な音楽

華やかな踊り





宿を出て、模擬戦が行われる会場に行き、前の方へ座る




「・・・」




どこもかしこも民の笑顔
響くまつりばやし

一週間前にはヤン・クムジと地元の海賊が命をかけて闘っていたってのは、当たり前だがこの場にいる人達は知らない





「・・・」







スウォンは今、こんな事をしてる場合なの？










父上を殺して王の座を奪ったのは、他国と戦争をするためじゃないの？
父上が下げた国力をあげるため、父上が救えなかった民を助けるために、その座についたんじゃないの？







ドオォンッドォンッ

「！」






と、考えているといきなり太鼓が鳴り出し驚いた




『さて皆様お待たせしました！「赤白対抗皿割り合戦」始まります！』




その声とほぼ同じタイミングでグンテ様とスウォンが会場に出てくる




「・・・」




やばい、師匠もいる
頭に皿のせてる・・・


笑っちゃ駄目だと思いながらニヤニヤと顔が緩む





クソほど滑稽




「お茶どうぞ〜」




そう言って商談にお茶を配っているグンテ様の嫁、ユウノ様を見つけた
25歳でとても可愛らしく、とってもとっても羨ましい人

グンテ様に嫁げるなんて・・・！！！！



まぁ、そんなことはどうでもよく、すごく花のイイ匂いが私の所まで届く
戒帝国の商談相手と、お花の匂いがするお茶、ね




「・・・」




それに、模擬戦で着ているグンテ様とスウォンの重たそうな装飾
あれは地の部族の鉱山の石、だよね




「・・・」






『開戦――――！！！』






これは、少しだけ楽しみになってきた





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