80 ページ31
数分後、ジェハがおばあさんを連れて船から降りてきた
その後ろには10人くらいの男の人もいた
船の上では私を覗き込むようにまた違う男の人達が見ていた
「船長、ギガンだよ」
「・・・」
私は驚いて一瞬固まった
まさか、女の人で、しかもおばあさんが船長だとは思ってなかった
少し間抜けな顔をしたかもしれない
「私はAです」
船長は私を品定めするように上から下まで見る
「話はジェハから聞いてるよ、ジェハがスカウトしたんだってねぇ」
「はい」
船長は私を鋭い目つきで見てきた
「私が大事にしてるのは信頼だよ、信頼できないヤツに協力は求めない」
「私は、料理、裁縫、少しだけど怪我人の治療ができます」
「そうかい」
「あと、戦力になると思います」
私は船長の目を見つめて言う
一瞬だけ真顔だった船長の口角が上がったような気がした
「じゃあ、コイツ等を全員ノシたら合格だよ」
そう言って船長の後ろにいた男達を指さす
「船長、女の子一人にこれは多勢すぎでしょ〜」
「え、これ本気でやるんすか？」
後ろにいた男達が私の心配をする
と、いうか挑発だろうか、これは
「大丈夫です」
こんな大人数の人を相手にしたことはないけど
「本気でお願いします」
私は木刀を構えた
人間の急所、脇腹・股間・膝・脛・足首を狙うように木刀を振る
一人、二人とどんどん男達が倒れていく
.
.
「ッ・・ぁ、がッ・・・！」
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
あと、1人
肩で呼吸をし、最後の1人を見る
相手も同じく呼吸が荒かった
「ぅ、ぐっ・・・ぃッ・・・！！」
最後は回し蹴りをして、終わった
「船長、いいでしょ」
「・・・合格」
「っはぁ・・・はぁ・・はぁ・・・」
船長から合格と言う言葉を聞いてホッと肩の力を抜く
と、目の前が歪み足下がふらついた
一気に力を抜いたからか、身体全体に力が入らなくなり、私はその場に倒れた
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
n(プロフ) - 面白いです!続き待ってます! (2020年8月22日 2時) (
レス) id: 8714841706 (このIDを非表示/違反報告)
ノルアン - 面白いですね！更新これからも頑張ってください！ (2020年3月1日 14時) (レス) id: 56e7842da3 (このIDを非表示/違反報告)
甘焦(プロフ) - �桟鈬櫃気�» こちらこそ読んでいただきありがとうございます！嬉しいです！ (2020年2月6日 13時) (レス) id: 0aae68c326 (このIDを非表示/違反報告)
�桟鈬�(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ちょっと前からあかよな大好きなのでめっちゃ読んでて楽しいです！！ (2020年1月26日 21時) (レス) id: 3d3e727d76 (このIDを非表示/違反報告)
甘焦(プロフ) - こひなさん» ありがとうございます！ (2020年1月25日 16時) (レス) id: 0aae68c326 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：甘焦 | 作成日時：2019年11月28日 22時
