【ONEPIECE】青海青雲に宣う (ページ28)

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26話ページ28

あっという間にエースは去っていった。

「ハクお前エースと知り合いだったのか」

「あァ、
もっと先の島で会ったことがある」

「あぁ、そういやお前逆走してんだもんな」

変なやつ！
と笑うルフィ。

「今は正規ルートだけどな。」

嫌味も込めてそう行ったのだが、

「おう！一緒に行こう！」

と笑って言ってくれるルフィに、
かなわないなぁと思ってしまって。

「あれ、ハク、あんた新聞読んだ？」

「ん？あァ暇だったから読んだ」

「ふーん、500ベリーくらい貰おうかしら」

「なんでそうなるんだよ。」

貸しよ貸し！！と笑うナミ。

この船は明るいな。

サッチが死んだと聞いて、
少し気分はナーバスだったのだが。
ここにいると救われる気がする。

「おいみろチョッパー！！！
葬儀屋だとよ！！！」

「怖ェェェェェ！！！！」

「おいおい望むまま？？
そんなやつこの海に存在すんのかよ」

「っ」

「ちょっとハク！！
ぐしゃぐしゃじゃないのよ！！」

さっき握りしめた手配書。

「悪ぃ、風で飛びそうになったのを思わず……」

「100ベリー追加ね」

「冗談だろ？」

今現在金はない。
もう二度とダイヤモンドは作りたくない。
……この戦い働くから許してくれ。

…………。

それにしても。
あいつが生きてるなら
なおさらこの船に乗ってはいられない。

明るいし楽しいし、
自由で優しい子の船は好きだけど。

俺の目的は旅だ。
海賊にならなくたって叶えられる夢。

アラバスタを出たら船も降りよう。
俺は先に進めはしないから。