20話 ページ22
「つーか、
俺の力はこうやって測るんじゃねぇとおもう」
だって魔法使い(笑)だぜ？
腰に差した刀的に、
まぁゾロは剣士なわけだ。
十分間合いを撮ってからのスタートなら、
俺の魔法で速攻……だと思う。
「敵船1個潰す〜
とかの方が俺的にも楽なんだが」
現在一人旅だから活躍しないが、
俺の能力は
接近戦等に向いたやつを後ろから援護する補助型だ。
多数やでかいマトを狙うのは得意だが、
1対1は本業じゃない。
「魔法は禁止だ」
「なんでだよ……」
サンジがいいな？と俺の方を向いて言うので、
もうよっぽど訳が分からん。
「……アラバスタには
普通の生活をする市民がたくさんいます。
あなたの能力で
万が一にも市民に被害があったら困るの。」
「あー……。
そう言われちゃ仕方ねぇ」
なるほど市民のためか。
さすがに王女様は違うね、思考回路が。
(さすがに話は聞いた)
まぁ俺だって市民に害を与えたいわけじゃない。
前にも言ったけど微細なコントロールは苦手だし。
……となるとワイヤーか。
「ほらよ」
ポイ、とゾロは俺のカバンを投げてくる。
「おい！投げんな！！」
慌ててキャッチすれば、
ずしりと手に乗る拳銃。
「使うんだろ？」
武器なしで戦えとはさすがに言わねぇよ。
と言うゾロに、俺は呆れた顔を向けた。
「いや、要らねぇよ……
これは戦闘用に持ってるんじゃない」
ぽん、と軽く手をカバンに乗せて。
「……魔法ってのは
懐にはいられると弱いからな。
俺は専らワイヤーに魔力流して使う」
シュル、とポケットから
リールのついたワイヤーを取り出しながら俺は言う。
「じゃあこれは返せ」
「はぁ？！」
ひょい、とサンジにカバンを奪われた。
「………………行くぜ」
「まてまてまてまて……
ツッコミどころが多すぎッ？！」
眼前を刃が通り過ぎる。
「まじぃ？？」
ギラギラと瞳が輝いている。
お前めっちゃ好戦的じゃねぇか！！
おれは内心思いっきり叫んで、
迫り来る刃を避けまくる。
ブオンブオン言ってるんだけど。
めっちゃ押してくるじゃん骨まで斬れそう。
「ま、て、まって……！！！」
なんなんだなんなんだ。
下がり続けるにも限界あるが、
ワイヤーのんびり出してる場合じゃないぞ。
「っ、くそ！」
パシ！！
(パシ、と表現しつつも
そんな軽い音で止まりはしなかったと思う)
左手は仕方ないかと俺は迷わず刀の嶺を掴んだ。
もちろん持っていかれないように
振り下ろされる速度と同じ速度で手を戻し、いなす。
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作者名：夢主を可哀想な目に合わせるのが好きなN | 作成日時：2020年5月15日 23時
