うつくしき人は寂として石像の如く ページ6
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今日は通常業務か……医務室には
いつものサボり。じゃないんだよね〜〜………太宰さんはマフィアに
……と考えていたのが数刻前。
省庁幕僚の護衛依頼が入り、私や春野さんなどの古参事務員を筆頭に大忙しだ。
「曽野さん!ここどうすればいいんですか!」
『え!?あ、此処はこれで大丈夫!あ、ナオミちゃんおかえり!ちょっと新しい依頼が入って……アルバイトなのにごめんね!』
「大丈夫ですわ!それで……」
『ん、此処の書類を纏めて欲しいの。できる?』
「判りましたわ!ありがとうございます!」
バァン!!
「大変です!敦くんが……拐われました!!」
突然扉が開き、谷崎くんが疾走り乍ら入ってくる
「敦が……拐われただと?」
「は………はい。」
谷崎くんは息切れしているのか背中を丸め乍ら国木田さんの問いに答える
「く…選りによって今か。
恐らく、情報筋によると行先は外国。70億という懸賞金をかけたのは“組合”と呼ばれる北米の異能集団。……だがこれを此処で云うと今までの私の努力は水の泡だ。
「行先ですが、目撃者に拠ると、白昼の路上で襲われて、
「……拙いな。連中は独自の密輸ルートを無数に持っている、人一人誰の目にも触れず運ぶ位、造作もない」
「何とか助けないと、このままでは……」
「助ける?なんで?」
谷崎くんの言葉に乱歩さんが反対する
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作者名:ペネロッペ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Mayakaahah/
作成日時:2022年10月5日 11時