武装探偵社の有能事務員さん【文スト】 (ページ32)

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沈黙の塔、鴉の宴(後編) ページ32

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社長は首領を護ろうとした立原と銀の二丁拳銃と刃物を目に追えぬ速さで斬り裂く

そして＿＿＿＿森鷗外は社長の首元に手術刃(メス)を、社長は森鷗外の首元に刀を。それぞれ殺そうと思えば殺せる得物の位置だ。

「………刀は棄てた筈では？孤剣士“銀狼”＿＿＿福沢殿。」

「手術刃(メス)で人を殺す不敬は相変わらずだな。＿＿＿森医師(せんせい)。…………相変わらずの幼女趣味か？」

……森医師……晶子さんが云ってた人…だから社長は今回晶子さんを連れてこなかったのか。

「相変わらず猫と喋っているので？」

社長の猫好きを知っているのか……そうだよね。晶子ちゃんの話し通りであればこの二人はかなりの付き合いだし……

その時、フッ………と社長の姿が消え、森鷗外がスッと振り向くと、社長と木陰に隠れる谷崎くんの姿。

私は内心が、フフン、驚いたでしょう。という感情でいっぱいになる

「…………立体映像の異能か。楽しい会議でした。続きは孰れ、戦場で。」

「＿＿今夜、探偵社は詛いの異能者、“Q”の奪還に動く。」

「……それが？」

「今夜だけは邪魔をするな、互いの為に。」

「何故」

「それが我々唯一の共通点だからだ＿＿＿“この街を愛している”街に生き、街を守る組織として、異国の異能者に街を焼かせる訳にはゆかぬ」

社長は顔も、声も力強くして森鷗外に云う。

「組合は強い。探偵社には勝てません。＿＿＿＿ではまた太宰君。マフィア幹部に戻る勧誘話は未だ生きているからね。」

別れ際に森鷗外はベンチに腰掛けている太宰さんを勧誘する

「真逆。抑(そもそ)も私をマフィアから追放したのは貴方でしょう。」

「君は自らの意志で辞めたのではなかったかね？」

「＿＿森さんは懼(おそ)れたのでしょう？いつか私が首領の座を狙って貴方の喉笛を掻き切るのでは、と。……嘗て貴方が先代にしたように。
＿＿＿＿鬼は他者の裡(うち)にも鬼を見る。私も貴方と組むなど反対です。」

太宰さんはにこり、と笑いながら中々闇の深そうなことを云う

……そういえば、完全なる同盟を結ぶ道、あったな。“先払い”例えば探偵社がポートマフィアの為、何か先に損を支払い、ポートマフィアはそれに応え、そしてその“損”が百倍の“利”となることで、過去の遺恨を超えた同盟は、可能となる

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本日体育祭✨✨頑張ります！