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「……興味深い提案だ。」




「理由を云う、まず第一に_____」

「T・シェリングを読まれたことは?」




ポートマフィア首領___いい加減森鷗外と呼ぶことにしよう。森鷗外は社長の言葉を遮り、戦争戦略論の研究家の名を挙げる





「……何?」

「J・ナッシュにH・キッシンジャーは?」




「……孰れも戦争戦略論の研究家ですね。………昔、誰かさんに教え込まれた。」


「……孫子なら読むが」





そんな社長に眉を下げた森鷗外はフゥ、と息を吐く





「国家戦争と我々(マフィア)のような非合法組織の戦争には、共通点があります。……協定違反をしても、罰するものが居ない。停戦の約束を突然マフィアが破ったら?探偵社が裏切ったら?損をするのは停戦協定を信じた方のみ。先に裏切ったほうが利益を得る状況下では現実的停戦は成立しない。
あるとすれば完全な協調だが_____」


「それもあり得ない。」


「太宰君の云う通り。マフィアは面子と恩讐の組織。部下には探偵社に面目を潰された者も多いからねぇ。」




「私の部下も何度も殺されかけているが?」

「だが死んでいない。そこに居る非戦闘要員だって殺せていない。マフィアとして恥ずべき限りだ。」




行成私に視線が向きドキッとする……さすがマフィア、非戦闘要員も気を抜いたら殺される……





「……ふむ。では、こうするのは如何だ?………今、此処で凡ての過去を精算する。」





社長はマフィアに向かって刀を_______

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作者名:ペネロッペ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Mayakaahah/  
作成日時:2022年10月5日 11時

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