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「だいたい____お前と敦の連携で街は壊滅を免れた!その翌日に何故そうなる?」



国木田さんの怒りの声をBGMに、牛乳をだばーーーとがぶ飲みする太宰さん




『わわっ、濡れちゃうっ!』




牛乳がかかるギリギリのところで太宰さんの膝から抜け出すことに成功する




「あい"だっ!?」




重力の通り頭は下がりソファの手摺り部分に頭をぶつける太宰さん




「あいたたた……国木田くん、それがねぇ……社長から次の仕事を頼めれちゃって……あーー、枯木のように唯寝てたい。」

「枯木なら可燃ゴミの日か。……それで、曽野はどうしたんだ?太宰と同じ仕事か?」

『はぁい、そうなんですよぉ……』


「……曽野が年相応の姿を見せるのは珍しいな。…そう云えば、昨日、社長と敦が豪く話し込んで居たが___その件か?」




その時、国木田さんの後ろに社長が居るのが判った





「そうだ。」





社長が短い、尚且つ力強い言葉を放つと共に太宰さんは起き上がり、国木田さんは姿勢を正した





「太宰。…マフィアの首領と密会の場を持つ件は進んだか。」

「手は打っていますが____」





国木田さんの顔がどんどん可笑しな方向に変化していくのが判る






「マフィアの首領は来ると思うか?」




「来るでしょう。___社長を殺す、絶好の好機ですから。」





「_____構成員同士で延々血を流し合うよりは善い。」






社長はそう云って、社長室に戻っていった







「……おい太宰、説明しろ。……マフィアの首領と、……密会だと?」




国木田さんがあり得ないものを見るような目で太宰さんを見つめる




「そうだよ。敦君の着想から豪く大事になったものだ。幾ら組合が最大の脅威になったとは云え……」




「待て待て待て!!…何が何やら……第一、何故お前が密会の手筈を整えている?」





……混乱してるな。国木田さん。





「元マフィアだから」




太宰さんは明るく、元気に、この口調は国木田さんを何時も揶揄っていた口調___つまり、混乱する国木田さんを、面白がっているのだ。




「今や国木田君以外は皆知ってるよ?因みに香里ちゃんも。」




国木田さんが一度此方を見て、そして真っ白になり、完全に固まる




「…国木田君?」






太宰さんがつん、とつつくとバタァン!と大きな音を立てて倒れる





『……医務室までは、太宰さんお願いしますね』



「ええ〜〜〜」

3→←沈黙の塔、鴉の宴(前編)



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作者名:ペネロッペ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Mayakaahah/  
作成日時:2022年10月5日 11時

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