武装探偵社の有能事務員さん【文スト】 (ページ18)

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The strategy of conflict ページ18

一ヶ月に一回とる、三日間の休暇もとりやすいしいいなー。避難だけど。

「嗚呼。ミィちゃん。独りで大丈夫かしら？鬱屈(ストレス)で吐いたりしていない？心配でもう腸が捻れそうよ。待っていてね、私の天使…避難が済めばすぐ迎えにいきまちゅからねぇ？」

部屋の中で一人、猫にデレデレする春野さん。

扉の前に立つ私の隣にいるナオミちゃん。ナオミちゃんは扉を開け閉めしてガタガタと音を立てる

そして私たちが居たことに漸く気付く春野さん。

「あら、ナオミちゃんお帰り。……お元気？」

『春野さん………』

「春野さんって……」

ナオミちゃんがドン引きした様な声を出す

「仕事をしていたの、ほ、本当よ？私達、事務員だって探偵社の一員だもの！」

春野さんがカタカタとパソコンを弄るのでナオミちゃんと左右から覗き込む

「これ見て！」

『“横浜の商港で客船爆発事故”？』

「海外私企業の船舶が爆発したの。でもね、私有港湾を理由に消防吏員でさえ事故現場に入れないの。……調べたらここ数日港湾には貨物自動車や輸送ヘリが何度も出入りしていて、小銃武装の民間警備会社が港を警備していたそうよ。」

春野さんが丁寧に説明してくれる

「真逆……組合の？じゃ爆発は」

『多分、もう一方の、より爆発が好きな方の“敵”がしたことね。』

「次は探偵社が襲われるかも……社長に連絡しなくちゃ」

春野さんは電話を弄り、社長に連絡しようとする

そんな中、ナオミちゃんは一人眉を顰める

『どうしたの？』

「兄様は大丈夫かしら……」

『……』

ナオミちゃんは春野さんの方を見て云う

「“迎えに行きまちゅからね”？」

「それは忘れて！！！」

『ははは………』