ジョンハンside ページ5
女の子と一緒にいたらすることは決まってた
遊んで、手を繋いで、抱きしめて、キスをして…
それが当たり前になっていた。
それを拒む子もいなかったから
それをAからしたら「異常」と呼ぶのだろう
触れたい、そう思うのに簡単には触れられない
Aは僕の特別になった。
そういう関係にはまだなれない子。
好きって気持ちなんだろう…
もう僕には分からない次元になっていた
好きな子に触れることが当たり前ではなくなっていたから
サッカーで挫折した気持ちを覆い隠すように
派手に遊んだ
でも、そこで満たされることなんてなかった
だから、もっと、何かを求め続けた
埋められないって分かってるはずなのに
心に空いた穴を埋めるように
「先輩？大丈夫ですか？」
はっと気づくと、正面にはAの顔があって
背景には満点の星空が見えた
「先輩、そろそろ帰りましょう」
「ちょっと待って。もうちょっとだけ」
もうちょっとだけ、ここにいさせて……
簡単には触れられない君
ならせめて、もう少しだけ君を見ていたいと思うのは
なぜなんだろう
「あ、見て、ジョンハン先輩、あれオリオン座ですよ」
「え、どこ」
この感情はなんて呼ぶのだろう…
「ほら、あの星が三つ並んでるやつ」
「え、だから、どこ」
「だから〜」
星の場所を必死で教えるA
僕は星じゃなくて、Aをずっと見てたから
星の場所なんて分かるはずもなく
「星好きなの？」
「星好きです！たまに眺めます」
「じゃあ、また今度、星見ようよ。
一緒に」
「いいですよ。機会があれば」
「え、ほんと？今の嘘じゃない？」
子どものようにはしゃぐ
「じゃあ、約束」
Aに小指を差し出す
「分かりました。約束ですよ」
そうAが僕の指に触れた
初めて、Aから僕に触れてくれて嬉しかった
小指がなんだか熱く感じて、溶けていくようだった
「あれ、ジョンハン先輩、熱あります？」
「え？」
「さっきからボーッとしてるから」
「いや、うん、大丈夫、たぶん……」
こんなにも、たどたどしくなってしまうのは
君の前だけ
この感情は一体なんなんだろう
その答えをもう僕はとっくの昔に気づいていたはずなのに、うまくそれを受け入れることができなかった
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el - Senaさんのお話大好きなので完結とても嬉しいです！面白かったです！ありがとうございました（ ; ; ） (8月12日 19時) (
レス) @page21 id: f000b75cd6 (このIDを非表示/違反報告)
ちの(プロフ) - 久しぶりにとても自分好みの作品見つけて思わず一気に全部読んでしまいました…とても面白かったです！もしよろしければ、またセブチの作品お待ちしていますね。他作も読ませて頂こうと思います！！ (7月4日 0時) (レス) id: 239f5700c4 (このIDを非表示/違反報告)
sena - はなさん» 更新遅くなってすみません（ ; ; ）また読んで下さったら嬉しいです！ (7月3日 9時) (レス) id: dd57b3371e (このIDを非表示/違反報告)
sena - ふるーつよーぐるとさん» お久しぶりです！また読み返して下さってありがとうございます（ ; ; ）とても嬉しいです！ (7月3日 9時) (レス) id: dd57b3371e (このIDを非表示/違反報告)
sena - elさん» 待ってくださっていてありがとうございます！ (7月3日 9時) (レス) id: dd57b3371e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sena | 作成日時：2019年3月3日 19時
