歪んだ僕の愛し方。2

ジュニside ページ14

最近、ジョンハンが変だ




タイプでもない女の子にあのユン・ジョンハンが振り回されている




ジョンハンは翻弄するのは得意でも
翻弄されるのは得意じゃないらしい。




眉間に皺を寄せながら考えるジョンハン




こんなジョンハン見たことない。




「皆んなに発表があります」




そうイベントサークルメンバーを集めて皆んなの前で話す。





「イベントサークルは本日を以て解散します」






すると女の子達の泣き声やらうろたえる声が聞こえてきた。




それに同情する気持ちは俺にはない。




別にこのサークルに思い入れとかはないから。




俺はただ、ジョンハン、ジス、ウォヌと楽しく遊べればいい、そう思って四人で作った。





ジョンハン以外のメンバー3人は知っている。





ジョンハンがサッカーを諦めた反動で作ったサークルだって。




だから、ジョンハンが飽きたら解散すると思ってたから名残惜しくもない





ただ、ジョンハンとジスの間に亀裂が入るのは問題だ。





俺は二人には仲良くしていてほしい。





二人を惹きつけられるだけの魅力が
Aという女にあるのかは俺には分からない。





「ジョンハン、サークル内に良い女の子いなかったの？」




ホテルに戻って、ジョンハンに話しかける。




「俺がジョンハン好みの女の子、見つけてこようか？」





するとパリンッ___とジョンハンが投げたワイングラスが割れた。





ジョンハンは相当怒っているらしい。





「そんなあの子に執着する必要ないじゃんか」
俺はジョンハンをいさめるけど





「Aじゃなきゃだめなんだよっ……」





「あーもう。ワイングラス割らないでよね。
誰が掃除すると思ってんの？」
とウォヌが割れたワイングラスを片付け始める。





もうそれは、恋ってやつなのだろう。




これだけ人に執着するジョンハン見たことない。




「ジョンハンさ、Aのこと好きなの？」




「は？」
とポカンと口を開けるジョンハン





「ジョンハン、Aに恋しちゃったんじゃない？」





「恋してる………僕が……？」





「それは、他から見ればそうでしょ」
とウォヌが言う。





「そんなはずない……



僕が、恋するなんて、ありえない……」




「じゃあ、ジョンハンの今の気持ちはなんなの？」
とジョンハンに聞いてみる。





「目を閉じれば何が見える？」




「Aの笑った顔」






それを世間一般的に恋と呼ぶんじゃないんだろうか

お泊まり→←ジョンハンside

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す