君という君は ページ35
言ってしまった…
ジョンハン先輩に「好き」だって。
嘘をついたことに、罪悪感は少しあるけれど
それも全ては、目的のため。
私が、あなたのような最低な男、好きになるわけないのに。
「今はそれでいいよ」
改めて見るジョンハン先輩は、天使みたいな優しい笑顔で私の髪を撫で続けるんだ。
「いつか、君に好きだって素直に言わせてみせる」
「はい？」
「それまで、僕、待ってるから」
そう微笑んだ先輩は最低な男に見えないくらい、なんだかすごく優しくて。
待っていても、私がジョンハン先輩を好きになることなんてないのに。
「それじゃ、Aもサークル行こう。今日は、カラオケだよ」
私の手を引く先輩を止める。
「私、用事があるんです」
「用事？なにそれ、またジスと？」
分かりやすく不機嫌になる先輩。
「違いますから。早くサークル行ってください。皆、先輩のこと待ってますよ」
「じゃあ、僕もAのこと待ってるから。用事が終わったら来てよ」
「え？」
「だって、Aがいないと楽しくないでしょう？」
どうしてだろうか。
先輩は、私がいなくたって、女の子達に囲まれて十分楽しそうなのに。
「そんな風には見えないですよ。じゃあ」
と、立ち去る私に
「終わったら連絡して」
そう言ったジョンハン先輩。
ジョンハン先輩は、私なんかタイプじゃないくせに、どうしてこんなに構うんだろうか？
「大嫌いなジョンハンに懐かれるって大変だね、Aも」
「うわっ、びっくりした…ジスか…」
私が歩いてると、いつの間にか隣にはジスがいて、黒い笑みを浮かべてた。
「でも、それが君にとっては好都合だったのかな？」
表向きは紳士なのに、ジスの心は腹黒い。
「ジス…」
ジスは疑っているんだ。ジョンハンに近づく私を。
「俺、ジョンハンに言われたんだよ。【Aに手出すな】ってね？
相当イラついてたみたい、俺がAと遊んでたこと」
「どうして、ジョンハンがイラつくの？私のこと、好きじゃないくせに」
「あのね、ユン・ジョンハンてのは、日本のスカイツリーよりもプライドが高い男なんだよ。自分を好きになった女は自分の所有物。
そういうジャイアンみたいな男なの。全然、分かってないなA」
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みゅん(プロフ) - 初めましてこの作品以前読ませていただいて個人的に好きなお話なのですが他に似ている作品を見つけてしまって、更新のお日にち的にsenaさんの方が先に最終更新の日付が先なので盗作されていると思われます、気になりメッセージさせて頂きました(՞ . .՞) (9月23日 4時) (
レス) id: d85270c870 (このIDを非表示/違反報告)
sena - たいようさん» ありがとうございます。返信遅くなってすみません。ありがとうございます！ (7月3日 19時) (レス) id: dd57b3371e (このIDを非表示/違反報告)
たいよう - この歪み具合もそうですし、ハニもジスもスゴイですね…wもうホントに最高です！ (2019年3月4日 1時) (レス) id: d9266f7dd0 (このIDを非表示/違反報告)
sena - あさん» ハニにギュウってなる場面あったかな(笑)これからはキュンキュンをお届けしていきますね！ありがとうございます！ (2019年2月28日 14時) (レス) id: 4583b66313 (このIDを非表示/違反報告)
sena - たいようさん» 更新遅くなりごめんなさい！応援ありがとうございます！がんばります！ (2019年2月28日 3時) (レス) id: 4583b66313 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sena | 作成日時：2019年2月13日 2時
