ジョンハンside ページ31
どうしてこんなにイライラするんだろう。
女の子に「用事があるから」とデートを断られたのは初めてのことだった。
彼女の前ではクールに受け入れたつもりだったけど、内心憤りを感じていた。
僕は彼女にプライドを傷つけられたんだ。
そんな自分を隠そうと、連絡が来た女の子に僕は迷うことなくデートの誘いを受けた。
なのに、君という君は、本当にイラつく。
僕は次の日、ナヒという女性とランチに出かけた。
男なら誰もが羨む、美しい女性。年上で、弁護士で、頭も良くて、料理もできて、年下の男でも立ててくれるような完璧な女性。
そんな彼女の隣にいても、見劣りしないほど僕も完璧な男。大学生らしくなく、年上の女性もエスコートできる大人な男。
…の、はずだったのに。
行きつけの店で出くわしたのは、ジスと共にステーキを食べるAだった。
今まで、経験したことのない光景に衝撃を受ける。
彼女は、僕の誘いを断って、ジスとデートしていたんだ。君が、ジスを好きならそれで構わない。
だけど、君が好きなのは僕なんでしょう？
なのにどうして、君がジスと一緒にいるのか分からない。
その場で彼女を怒鳴りそうになったけど、「ジョンハンさん行きましょう」と僕の手を引くナヒを前にして、我に返った。
離れた先から、Aを見てみるけど、ステーキと焼肉の違いさえ知らない彼女。テーブルマナーを知らず、箸でステーキを食べる彼女。
僕の目の前には、テーブルマナーをわきまえて、おしとやかにステーキを食べる完璧な女性。
明らかに、僕の方が劣ってない。そのはずなのに、ジスの座ってる椅子から目が離せない。
そこは僕がいるはずだったのに。と、ジスを睨んでしまう。彼女と楽しそうに話すジスが、僕を嘲笑ってるような気さえして。
ジスとAが帰った頃に、ようやく僕はナイフとフォークを持って、食事に手をつけることができた。
「ジョンハンさん、あの女性に、よく目をかけてらっしゃるんですね」
そう、ナヒは悲しそうに笑った。
「目をかけられてるのは、僕の方なんだけどね…？」
間違えないでほしい。
僕は彼女を好きなわけではない。彼女が僕を好きなんだ。
「でも、酷いですわ。ジョンハンさん。私と食事しているのに、違う席に座ってる女性ばかり見ていらっしゃるんですもの」
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みゅん(プロフ) - 初めましてこの作品以前読ませていただいて個人的に好きなお話なのですが他に似ている作品を見つけてしまって、更新のお日にち的にsenaさんの方が先に最終更新の日付が先なので盗作されていると思われます、気になりメッセージさせて頂きました(՞ . .՞) (9月23日 4時) (
レス) id: d85270c870 (このIDを非表示/違反報告)
sena - たいようさん» ありがとうございます。返信遅くなってすみません。ありがとうございます！ (7月3日 19時) (レス) id: dd57b3371e (このIDを非表示/違反報告)
たいよう - この歪み具合もそうですし、ハニもジスもスゴイですね…wもうホントに最高です！ (2019年3月4日 1時) (レス) id: d9266f7dd0 (このIDを非表示/違反報告)
sena - あさん» ハニにギュウってなる場面あったかな(笑)これからはキュンキュンをお届けしていきますね！ありがとうございます！ (2019年2月28日 14時) (レス) id: 4583b66313 (このIDを非表示/違反報告)
sena - たいようさん» 更新遅くなりごめんなさい！応援ありがとうございます！がんばります！ (2019年2月28日 3時) (レス) id: 4583b66313 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sena | 作成日時：2019年2月13日 2時
