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試練 ページ21

日付とか具体的な内容が決まってサークルが終わった後、




「A、ちょっといい?」





と、ジョンハンに呼び出された。





私は奥の部屋に連れていかれて、ジョンハンと二人っきりだ。





なんの話だろうかと思っていると






「さっき、ジスと何を話してたの?」




「え?」




「Aの顔、赤くなってた。ジスに何を言われたの?」





そう言って、ジョンハンが私に迫ってくる。





「別に…何も…」





ジョンハンから目を逸らすと





「別にってことはないでしょう。もしかして、ジスに口説かれた?」





「違うっ……!」





「じゃあ、なんなの?」





まただ。




私を責めるようなジョンハンに、背徳感に襲われる。






「釜山は混浴で有名だから、混浴に入りたいの?って、からかわれただけ…」





「ふうん。だから、照れてたんだ…」






そんなジョンハンは私を壁に追い詰めて、私の顎を掴んで上げた。







「それで、Aは想像しちゃった?僕の裸?それとも、ジスの裸…かな?」






そう自嘲的に笑う彼は、やっぱり何かおかしい。






「何も想像なんてしてないっ…」






なんだ、こいつら。




私のことをからかってる?そんなに、動揺してる私が面白いの…?






「想像しなくたって、君の望みなら僕はいつだって君に見せてもいいんだよ?」






って、彼は私の手をシャツのボタンに掛けさせる。






「好きにしてごらんよ。君、僕のこと好きなんでしょう?」






なに、これ…




部屋に二人っきりで、ジョンハンは私に何をさせようとしてるんだろう。






「遠慮しないで…早く」






普通の女の子、彼のことを好きな女の子ならきっと、今、彼のことを好きなようにするんだろう…





だけど、別に私は彼のことが好きじゃない。






むしろ、嫌い。でも、嫌いということは、ジョンハンにバレるわけにはいかない。






もしかして私、試されてる…?






「先輩て、部屋に二人っきりになったら誰にでもこんなことさせるんですか?」




「え…」




「それなら、私、悲しくて、今にも貴方のこと殴りたくなります」






そう言って、私は彼の襟を自分の方に引き寄せた。





「A…」





「答えて下さい。女の子なら誰でも、好きにしてって、言うんですか?

もうちょっと、自分のこと大切にしたらどうなんですか?」







何も答えないジョンハンを前にして、私は彼を突き放して部屋を出た。

ジスの玩具→←釜山



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みゅん(プロフ) - 初めましてこの作品以前読ませていただいて個人的に好きなお話なのですが他に似ている作品を見つけてしまって、更新のお日にち的にsenaさんの方が先に最終更新の日付が先なので盗作されていると思われます、気になりメッセージさせて頂きました(՞ . .՞) (9月23日 4時) (レス) id: d85270c870 (このIDを非表示/違反報告)
sena - たいようさん» ありがとうございます。返信遅くなってすみません。ありがとうございます! (7月3日 19時) (レス) id: dd57b3371e (このIDを非表示/違反報告)
たいよう - この歪み具合もそうですし、ハニもジスもスゴイですね…wもうホントに最高です! (2019年3月4日 1時) (レス) id: d9266f7dd0 (このIDを非表示/違反報告)
sena - あさん» ハニにギュウってなる場面あったかな(笑)これからはキュンキュンをお届けしていきますね!ありがとうございます! (2019年2月28日 14時) (レス) id: 4583b66313 (このIDを非表示/違反報告)
sena - たいようさん» 更新遅くなりごめんなさい!応援ありがとうございます!がんばります! (2019年2月28日 3時) (レス) id: 4583b66313 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sena | 作成日時:2019年2月13日 2時

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