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「………んっ、」
カーテンから射す眩しい光に目を覚ます。
「……今日も…いない、」
ふと手を伸ばしてみるけれど
ベッドには私しかいない。
隣にあったはずの温もりが消えて
私は今日も虚無感に襲われる。
ため息をこぼして
仕方なく身支度を始めた。
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雪「おはよーっ」
教室に着くといつもの様に
私に抱きついてくる雪。
「おはよ、朝から元気すぎ」
そー?なんて笑う雪は
無邪気でかわいくて
茶色いショートカットを
ふわふわと揺らした。
後ろにいる健人は私達を見て
呆れたように笑う。
健「おはよ、A」
「おはよー」
健「ほら雪、そろそろ離してあげなよ」
Aが困ってんぞーなんて悪戯っぽく笑う健人に
雪がヤキモチやめてーって楽しそうに笑う。
そんな光景を見て
幸せそうだなーって呑気に思う。
私と雪と健人と勝利は幼馴染で
幼い頃からずっと一緒だから仲がいい。
4人とも同じクラスになった時は
本当に嬉しかったけど
勝利が雪のことを好きだって知った時から
私の心は徐々に黒くなっていった。
ふと勝利の席を見てみると
まだそこに勝利の姿はなくて
ほんのちょっとだけ安心する。
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凛(プロフ) - すごく楽しく読ませて頂きました!次の更新も楽しみにしてます! (2020年3月31日 11時) (レス) id: e40b2e9bf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みい | 作成日時:2020年3月16日 19時