ダイヤのA 青道のマネは秘密を隠した天使です 第7試合

246球目 ページ5

〜A〜



｢弦陽さんの好きな物たくさん作ります！｣


恭｢好きな物はやめとけ。コイツはマジで頭おかしいからな。気に入ったもんは1日3食、そればっか食うからな。あーー……ほら、一時カツサンドにハマって2年間毎日食ってたよな｣


弦陽｢いや。3年間だよ。だから……じゃないけど、こういうちゃんと飯を食うのはすげー久しぶり｣


弦陽さんは思ってたより変な人だった


1日3食 同じ物ばかり食べるなんて根気がいるのに



｢作ります！栄養のある物！｣


弦陽｢本当に？そんなつもりで守るわけじゃないんだけど。ただ警察てして……｣


｢助けてくれた！私も……恭くんも！！｣


弦陽｢それは俺のためでもあるからそうした。でも……うん。頼もうかな｣


｢はい！｢じゃねぇ！！｣


伊佐敷｢何勝手に話し進めてんだ！！どんな事情があるか知らねーけど、アンタらの世話にはなんねぇ｣


結城｢先輩として、俺達が守ります｣


片岡｢私としてとお気持ちは嬉しいのですが、これ以上ご迷惑をかけられませんので｣


私を引き寄せようとした監督の手を思わず払ってしまった


嫌いじゃないはずなのに……今頃拒絶した



｢ご、こめんな……｣


監督が悪いんだもん



あ…んな……こと





マネージャーを辞めるんだから、甘えるわけにはいかない



｢恭くん！荷物取ってくるから待ってて！！｣


恭｢荷物なんてあるのかよ｣


｢あるよ！！｣


恭｢チッ！10分待ってやるよ｣


微妙な時間



必要最低限の物だけカバンに詰めなきゃ





着替えと教科書と財布と……



あぁもう！考えてるヒマない！


1秒でも過ぎたら恭くんは先に帰る


だってそういう人だもん



優しさって言葉を辞書に載せてない


｢お待たせ！｣


恭｢遅い｣


｢10分過ぎてた？｣


恭｢とうにな｣


それ以上の文句は言わずに、重たい荷物を持ってくれた



恭｢あの二人の子供でここまで運動出来ないのも珍しいよな｣


弦陽｢そんなに酷いのか｣


恭｢平均以下。その変わり頭は良い｣


弦陽｢え……本当に二人の子供？養子じゃなくて？｣


さっきから私の前で親をディスりすぎゃないかな


そういうのは心の中に留めておくものだよ

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