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「よろしくお願いします」


と周りのスタッフさんに挨拶をして撮影場所に入る



ここ最近は雑誌撮影とインタビューが多く、ぎこちなかった最初の頃より表情が良くなったと褒められることが多かった







撮影の合間、椅子に座ってスマホを触っていると後ろからコソコソとスタッフさんの声が聞こえた




SF 1「あ、あの子?Aさんって」

SF 2「そうそう、NCTの中で唯一の女性メンバーらしいですよ」

SF 1「綺麗な顔してるものね」

SF 2「ダンスも歌も圧倒的に上手くてスタイルも良ければ顔も良い、今度ドラマの主演も決まってるらしくてオールラウンダーなんですって」

SF 1「へぇ〜すごいわね、きっとあんな顔だったら人生苦労してないんでしょうね」






……… 褒められてるのか嫌味なのかは分からないけど、全部聞こえてますよお姉さん方



'' 苦労 '' してない か、







SF「Aさん本日は取材を引き受けて下さりありがとうございます〜早速質問なんですが、Aさんは日本出身ということですが、日本のおすすめの場所はありますか?」


「はい。そうですね、わたしは京都がすごく好きで。日本を感じるなら京都は定番だと思うんですが、あの街並みもここでしか体験出来ないと思うのでぜひ、日本に来る際は訪れてほしい場所です」


SF「なるほど。京都ですね〜 」





そして日本雑誌のインタビューも終盤に差し掛かってきたとき



SF「では、Aさんは高校生の時に韓国のオーディションを受ける決心をし、中学生の時に'' 自分を変えたい ''と思ったことがきっかけとお聞きしましたが、中学生時代はどんな学生時代を送って来られましたか?」



「……中学校生活ですか、、そうですね、大人しい性格というか、人と関わるのが苦手で特別楽しかったという思い出もなくて…毎日ただ平凡に学生生活を過ごしてたと思います、ごめんなさいあまり思い出したくなくて」



SF「あ、そうなんですね、大丈夫ですよ〜話せないこともあるでしょうし気になさらずに」




「ほんとに、ごめんなさい」


ER「すいません。ここの部分はカットでお願いします」


とエリオンニと記者さんの会話が遠く感じる







いつか、中学生時代の話をしないといけない日が来ると分かっていたけどいざその時が来ると'' あの頃 ''を思い出し冷や汗をかいてしまう

きっと一生消えることのない出来事だから





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作者名:paru. | 作成日時:2021年2月23日 13時

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