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私も微笑んで真っ先に彼に飛び込んだ



カメラも、周りの人たちの目を気にしなかった


舞い落ちる落下物の中私はただひたすらスンヨンさんの腕の中に抱きすくめられていた





SY「A おめでとう よく頑張ったな」



「スンヨンさんも 、 おめでとうございます」



と腕を離してお互いの顔をしっかり見て私の大好きな笑顔で彼は優しく頭を撫でてくれた







お互いX1とDoi は同じ日にデビューをし、同じオーディションで結成されたということもあり大体の仕事は一緒に活動したりしていた


デビューしてからは毎日が大変で忙しかったがそれ以上にだいすきなメンバー達と過ごす時間がなにより幸せで充実していた


あの時の私は

ずっと、こんな日が続くんだと思っていた



X1とDoiどちらとも5年契約という期間がたったの5ヶ月という短い期間で終わりを告げたのは投票操作疑惑が生じて間もなく経ったころだった






ファンにお別れもする暇もなく解散させられた私たちはお互い別々の道を歩むことになった


私はというと、無名のまま、アイドルの夢を諦めて日本に帰るか、それとも続けるか……


私はどうしても アイドルの夢を諦めきれなかった
小さい頃から抱いていた夢を振り切って受けたのがこの「PRODUCE X 101」だったし
だからこそまだチャンスがあるならアイドルの夢を諦めたくないと


イスマン先生から直々にスカウトされてからは
こんなチャンスは二度とないともう一度
'' 夢 ''を叶えるため毎日必死に生きていた







そして彼とは、


スンヨンさんとは


この気持ちに終止符を打つべくちゃんと気持ちを伝えようと



'' 最後 '' に会う約束をした





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作者名:paru. | 作成日時:2021年2月23日 13時

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