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「テヨンイヒョン」
パソコンに向かって作業をしている背中に向かって久しぶりに名前を呼んだ
するとビクッと反応したかと思えば恐る恐るこちらに顔を向ける
TY「………A?」
「こんばんは(笑)お久しぶり、ですね」
TY「な、なんで、?」
「あ〜、えっとユタヒョンから電話があって。テヨンイヒョンが会いたいって言ってたって、」
「私も、どうしても会いたくて来ちゃいました」
TY「っ、」
すると、ヒョンは何も言わずにまた机に体を戻した
………あれ?
「、ヒョン?」
「あの、TY「帰って」
……え?」
TY「帰って」
「なんで、ですか?」
TY「いま、作曲中だし邪魔になる。それに、、それに、Aも仕事忙しいんだしこんな所に居ないでさっさと帰って」
「仕事は、今日はもう終わりましたし、私は、、テヨンイヒョンが会いたいって言ってくれてるからって、私も会いたかったから来たのに…」
TY「……嘘だよ」
「え、?」
TY「会いたいなんて、冗談。本気にした?」
…なにそれ
「それは…ユタヒョンにも、嘘をついたってことですか?、」
「はっ、私は、、テヨンイヒョンが会いたいって言ってくれたのが嬉しくて仕事もいつもより気合い入れて張り切ったり、今日を楽しみにワクワクしたり、テヨンイヒョンの好きなケーキも買って行ってあげようとか。…そんな事ばっかり考えてた私は馬鹿なんですね。」
TY「…」
「分からない。…わかりません、テヨンイヒョンの事が」
「いつも、ずっと、私の名前を泣きそうな声で不安そうに呼んだり抱きしめてくるくせに、テヨンイヒョンがどう思ってるのか、何を考えてるのか私には何も分からない教えてもくれない。でも、、期待してしまうんですテヨンイヒョンに抱きしめられる度に、自分を求めてくれてるんじゃないかって。期待しすぎちゃうんです私は単純だから、っ」
TY「Aっ、」
「でももうやめます。期待することも、テヨンイヒョンの気持ちを知りたいと思うことも、」
「だからもう、、ここには来ません。…邪魔をして、すいませんでした」
そう言い捨て部屋を飛び出し、リビングでびっくりした顔をしたヒョン達の顔が見えたけどそれも知らん振りして宿舎も出た
「っ、」
こんなに苦しくなるなら、もういっそ会えなくなってしまう方が楽だった
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作者名:paru. | 作成日時:2021年2月23日 13時