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あまりにも悲しそうな目をしてこちらを見てくる。でも、それに従ってしまえば、今までの行動は全て水の泡。せっかく死ねる機会が来たのに、それを見過ごせ？無理に決まってる
そんな時、思わぬ来客が訪れた。しっかり俺から1番離れたところで壁にもたれかかって
fk「なんで、舘さんがここに」
dt「…もうふっかの作り笑いを見るのには飽きてね」
すると、そいつはわざわざ俺のそばにまで来て話し始めた
dt「俺は一応ここの料理を担当していてね。だから、ふっかの気持ちはよく分かる。少しでも残っていたら、気分は落ち込む。尚更、食べないなんて拒否されるとね」
「そろそろやめて欲しいんだよ。うちのふっかを悲しませるのは。」
要するにお前が食べるまでここにいるということか。…ここの奴らはお人好しの集まりか。馬鹿馬鹿しい。
深澤が持っていたお盆を乱暴に受け取り、ひたすら口に詰め込む。その瞬間せり上がって来た吐き気は一切無視して
最後にお盆に箸を置けば、深澤はほっとした顔をして、そいつは表情を一切変えなかった。でも、これでこの部屋から出てってくれる。そのまま布団に横たわり壁の方に顔を向ければ、2人とも去っていった。ある程度、足音が遠くなった瞬間、ゴミ箱に駆け寄り、胃に詰め込んだもの全てを吐き出した。
決して口に合わなかったとかそういう訳では無い。元々、あまり１食をおにぎりなどで済ましていた俺には、あの量は多すぎた。それに、最近まともに食事をしていなかったのも原因だろう。胃が食べ物を受付無くなっていた。
これでまた、一歩死に近づいた。そう思うと、笑みを零さずにはいられなかった。それからは扉の横に置かれた食事は食べるようにした。もちろん、全て吐き出してしまうのだが。また、食べずにいたらあいつらが部屋に来るし、それはそれで面倒臭い。
それと同時に徐々に体が立つことを拒むようになった。きっと、きちんと食事をしていないからだ。この苦しさがかえって心地よかった。だって、もうすぐで死ねるっていう意味だろ？
そんな時、控えめに扉をノックされた。…深澤じゃない。あいつはもっと大きい音でノックしてくる。それじゃあ、誰だ。
kj「…あんた、何してん」
「いっつもふっかさんの飯食べたら吐いとるやろ。巫山戯んのも大概にせんと、許さへんよ」
あー、気づかれてた。誰か覚えてないけど、またここの奴らは勘が鋭いというかなんというか
kj「次吐くなんてことしたら、分かっとるよな？」
その言葉に思わず希望を抱いた
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作者名：みっつめんず | 作成日時：2022年1月6日 7時
