希望、それは戯言 (ページ21)

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「…もううんざりなんだよ。仲良くする気なんかないくせに、皆で笑顔張りつけて、『こいつといると都合がいい。使える奴だから一緒にいる。』って、お互いの利益でしか絡まない友人ごっこ。どうせ、お前らもそんな風だろ。」
fk「違うよ。」

「口だけなら、いくらでも言えんだよ。大丈夫？とか、力になるよ？とか、その場しのぎにしかすぎない。そんな偽りな言葉吐かれるなら、本音を言って突き飛ばされた方がっ…！」
sk「自分から傷つけられにいく言葉、やめなよ。」

分からない。散々突き飛ばせば、干渉しなくなると思った。実際、他の奴ら皆そうだったから。都合が悪くなった瞬間、適当な理由つけて手放して、嘲笑って。昨日までは普通に関わりあってたはずなのに、急に態度が変わるなんて嫌という程あった。

人が嫌い。大嫌い。

「傷つけられにいく？そんな風に考えさせたのは誰だよ。お前ら人間だろ。無責任な言葉吐くなよ。そうやって、思ってもない言葉を吐いて何が楽しい。」
kj「っその人らはそんな人間やない！！」

突然扉が開いて、聞き覚えのある声がした。…ああ、あの時の関西弁か。いかにも正義感に溢れているような言葉。吐き気がする。あいつは、足音を立てながら歩き、2人の隣に座ってまた話し始めた。

kj「あんた、今までしてもらった事忘れたんか。食べもしないあんたに対してずっとご飯作り続けて、倒れたら治療費の高い病院に連れていって、自分の体犠牲にしてでも守って、こうやって拒まれ続けても接し続けて。それの何処が偽りだって言うんや。」

それが利益を得る為の行動だって言われれば、全て筋が通る。まあ、俺なんかに利益求めても何にもないけれど。

「偽りだろ。その行動の裏に何かあったら？そういう仲間ごっこ。1番腹立つ。」
kj「そんなのあらへん。自信持って言えるわ。」
「そこまで信用出来る理由が見つからない。仲間なんてどうせ言葉だけなくせに。」

早く出てってくれ。面倒臭い。そいつらがどうであろうと、関わる気なんてさらさらない。

fk「康二、もういいよ。ありがとう。」
kj「でも、こいつ…」
sk「目黒は知らないんだよ。だから、俺らが教えてあげなきゃね。」

知らない？知ってるに決まってる。人間は善なんて気持ち持ち合わせていない。

「…もう出てけ。お前らと話したくもない。」
kj「そういう言い方どうなん。」
「っ腹立つんだよ。仲間ごっこ目の前で見せられて！視界にも入れたくない。」

その瞬間、目眩がした。体力使いすぎた。