希望、それは戯言 (ページ3)

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iw「は？何でだよ。さっさと始末して」

fk「嫌、始末しない。だって、この子ここに死にに来てる」

…ああ、最悪。厄介な事になった。本当に

iw「…それはどういう事だ」
fk「これから死ぬっていうのに、全く恐怖や絶望感を感じない。それに、足がもつれた振りをした」
iw「はあ、じゃあ、最初から此奴はお前を殺すつもりなかったって事か」

fk「うん。そうだよね？殺し屋さん？」

面倒臭い。そうだって分かったなら、殺してくれた方が楽なのに

fk「無言は肯定。はい決まり。うちに迎える！」
iw「巫山戯んな。お前の命を狙った奴だぞ」
fk「もう、さっき自分から言ったことすら忘れるの？この子は最初から殺す気なかったって！」
iw「…ああ、もう好きにすればいい」
fk「やった！それじゃ、よろしくね？」

この依頼は受けるべきではなかった。絶対に。

心臓に当たっていたナイフはしまわれ、無理矢理立たされる。片方は興味津々にこちらを見ていて、もう片方は呆れたように壁にもたれ掛かる。…この人達は先程からの廊下の騒ぎ声は耳に入っていないのか

fk「それじゃあ、まず君の名前は？ちなみに俺の名前は深澤辰哉！そっちの堅物は岩本照ね」
iw「誰が堅物だ」

仲間になるなんて一言も言っていないのに、勝手に話が進んでいる。面倒な事になった。俺が何も答えない間も外の騒がしい声は筒抜けだ。

fk「あーもう、外の連中が煩いな。皆にも話した方が手っ取り早いか。よし、リビング行こ！」

手を取られて歩き出す。そんな中でも頭の中はいつ隙ができるかでいっぱいだった。

一通り話し終えた深澤は笑顔でどう？なんて言っている。周りの連中は皆、こちらを睨みつけている。この状況で普通分かるだろ

sk「俺、絶対に嫌。例えその気がなくともふっかを狙ったんでしょ？」
nb「俺も今回ばかりは佐久間に同意。てか、お前言ってる意味わかってんの？」
fk「おい、馬鹿にしてんのか」
dt「申し訳ないけど、俺も同じ意見だよ。第一、もう狙ってこないなんて保証はない」
kj「俺もやな…流石にそれはあかんというか、正直信用出来ひんし…」
ab「俺も反対。そろそろ本当に頭のネジどっかに置いてきたの？」
fk「阿部ちゃんまで俺の事馬鹿にすんの！？」

…申し訳ないが、そりゃそうなるだろ。逆にあんたの方が怖い。

fk「でも、これは決定事項だから！何があっても揺るがない！！」
iw「…もうこれは誰にも止めらんねえよ」

巫山戯んな。誰か止めてくれ。早く俺を殺してくれ。