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「それと人間ではないって話はどう関連があるの？」
大野は顔をしかめる。
毎度のことながら、外国の人が持ってくる情報は突飛なことが多い。
「さまざまな言語を操り、いろんな国の人間に指示を出していたことは判明してる。世界全体のネットワークを遮断する方法も持っていて、なのにいろんなサーバーを経由して痕跡をたどれないようにもしている。そんなこと、人間には不可能だって話みたいです」
少し考えて、大野は腕を組んだ。
「なるほど、一番大きいのは言語の壁？」
「その通りです」
「じゃあ人間じゃないとしたら、何？」
そう聞きながら、大野もある程度予想はついた。
「Artificial intelligence」
「……俗に言う、AIってやつね」
うーん、と唸った大野。
「AIって言っても、結局は人間が関わってるでしょ。AIは人間が学習させたことしか覚えない、違う？」
「ええ、そのはずなんですけど」
櫻井が会話に戻っていく。
もしそれが本当だとしたら、かなり難しい話になる。
十五班だけで処理できるような問題ではない。
雲隊に差し戻すべき件なのだろうか、と大野が考えていると、櫻井からつつかれた。
「なに？」
「大野の意見を聞きたい、だそうで」
「スピリットがAIだとしたら、って話？」
「はい」
そんなことを言われても、というのが大野の本音だ。
唸りながら首を捻った大野。
「言語のことは納得できる。暗号が機械的に処理されてるように感じたのも間違いじゃなかったことも分かる。偽のデータがあったとして、それを見極めるのも人間よりは簡単にできたんだろうな、とは思う」
頷いた櫻井。
「確かに、暗号はかなり規則的でしたからね。機械的に処理するとなると、かなり速く読めますよ」
「そう。それをどの言語でもやってたってなると、やっぱり人間とは考えにくいのは確かなんだけど」
それをAIに学習させたのは誰なのだ、という話になるのだ。
結局、核心的なところは分からない。
「分からない、持ち帰って報告する。否定する他の情報も理由もない以上、その可能性も考えてみるのが筋だからね。二宮とも話し合ってみる」
大野がそう言うと、櫻井が通訳してくれたらしい。
「二宮なら他の視点からの意見もくれるかもしれないから期待してる、と言ってます」
「あぁ……そうだね。この件の窓口は俺らだから、何かあったら二宮に連絡をくれって言っておいて」
「はい」
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翔成(プロフ) - 再開、待ってました！新しいお話の更新、楽しみにしてます！ (2022年9月3日 3時) (
レス) @page16 id: df0fa1ba00 (このIDを非表示/違反報告)
nyan(プロフ) - 折角なんで一から読み返して来ました。楽しかった〜♪ (2022年9月2日 17時) (レス) @page16 id: 2c77e9de22 (このIDを非表示/違反報告)
Kar(プロフ) - 嬉しいです(ृ´͈ ᵕ `͈ ृ ) 更新をのんびりお待ちしております！ (2022年8月30日 19時) (レス) @page15 id: 85f86a18df (このIDを非表示/違反報告)
nyan(プロフ) - おかえりなさい♪ (2022年8月30日 18時) (レス) @page15 id: 2c77e9de22 (このIDを非表示/違反報告)
ちろる - ちょいと寂しいけど、長い間ありがとうございました！良い人生を！ (2021年10月25日 0時) (レス) id: c48e44e08a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠霞チサ
| 作成日時：2021年8月11日 8時
