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「それは……諜報関係の仕事ってこと？」
「きちんと聞いたことはないんですが、そうだと思います。父が仕事内容を教えてくれたことはないので」
相葉が瞬きをする。
「どんな感じの仕事をしてるのかも教えてくれないの？」
「はい、何も知りません。どこの省庁なのかも曖昧にするんです」
「相当だな」
二宮だって、仕事内容を聞かれれば「部隊で書類の取りまとめをしている」とは答える。
それすら話さないのは何かしらの事情があるのだろう。
「お母さんは？ 何か言わないの？」
何気なく聞いたらしい相葉の言葉に、柳谷の顔が一瞬曇った。
「母は……いないんです」
しまった、という顔をした相葉。
「ごめん、聞かない方がよかったね」
「いえ、気にしないでください」
少し考えた二宮はパソコンに向かう。
「なんか引っかかる。柳谷さんのお父さんのことを調べてみよう。どこかで見つけられるかもしれない」
柳谷は目を丸くした。
「できるんですか？」
「分からない。けど、俺も普通の隊員よりは権限を持ってる人だから。どうせ他に今できることもないし、やってみようじゃないの」
雹隊情報統括と雲隊情報責任者でどこまで探れるかな、と苦笑している。
相葉も気になったのか、完全にペンを置いている。
「部隊ではニノが一番いろんな情報見れるもんね」
「そうね、俺は隊長よりいろんな資料見れるから。お父さんの名前は？」
「明です。柳谷明」
黙って検索を始めた二宮。
そっと様子を見守る柳谷と相葉。
そのまま数分経った頃、二宮は一つの資料にたどり着いた。
「……公安」
そう呟いて、二人を振り返った二宮。
「警察庁警備局の所属に柳谷明の名前がある。公安警察だ」
反応したのは相葉だった。
「公安警察って」
苦い顔をしているところ、相葉も知っているのだろう。
「……部隊とは仲が悪いね。俺も資料を探せない」
公安警察と部隊は、仕事内容が重なっている。
正式な国の機関ではないとはいえ、事実上国の機関の一部となっている部隊のことを、公安警察はよく思っていないらしい。
必要人数が足りないときでも、お互いに応援を出すことはない。
情報の共有すらされないことの方が多いのだ。
「公安の情報はロックがかかってるのよ。外せないことはないんだけど、後のことを考えると面倒なことになるからやりたくない。でも」
気になる名前があるな、と二宮はぼやいている。
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翔成(プロフ) - 再開、待ってました！新しいお話の更新、楽しみにしてます！ (2022年9月3日 3時) (
レス) @page16 id: df0fa1ba00 (このIDを非表示/違反報告)
nyan(プロフ) - 折角なんで一から読み返して来ました。楽しかった〜♪ (2022年9月2日 17時) (レス) @page16 id: 2c77e9de22 (このIDを非表示/違反報告)
Kar(プロフ) - 嬉しいです(ृ´͈ ᵕ `͈ ृ ) 更新をのんびりお待ちしております！ (2022年8月30日 19時) (レス) @page15 id: 85f86a18df (このIDを非表示/違反報告)
nyan(プロフ) - おかえりなさい♪ (2022年8月30日 18時) (レス) @page15 id: 2c77e9de22 (このIDを非表示/違反報告)
ちろる - ちょいと寂しいけど、長い間ありがとうございました！良い人生を！ (2021年10月25日 0時) (レス) id: c48e44e08a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠霞チサ
| 作成日時：2021年8月11日 8時
