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二宮は黙っていたが、そっと銃に手を伸ばした。
ガンホルダーを足首に巻き、銃を収める。
「足首でいいの？」
「最終手段だから。使うつもりもないし」
櫻井と松本もすでに銃を身につけている。
二人も足首につけている。
ちら、と相葉の顔を見た二宮。
「相葉さんは？」
「ニノが持つなら俺も持つ」
相葉はあっさりと銃を手に取る。
迷いは特にないようだ。
「本当に行くんですか？ そのお店に本当にアンドロイドがいたら、銃も役に立たないと思いますけど」
柳谷は大野を見る。
「それはそうなんだよね。機械相手に勝てるとも別に思ってない。でも、絶対に人間もいるはず」
抑止力にはなるだろうから、と大野は肩をすくめる。
「それに、部隊の元隊員も関わってるかもしれないってなるとやっぱり動かないわけにはいかないでしょ。元雹隊所属の人間が相手なら、雹隊が関わるしかない」
出かける準備を終えた大野はマイクに手をかける。
「雹隊大野、状況確認のため櫻井と松本と外に出ます」
『どこへ行く？』
目を泳がせた大野。
あまり場所を言いたくなさそうだ。
「スピリットを名乗る集団の確認です。怪しい場所があるので」
『その場所をこちらは聞いている』
はぐらかしているのがバレたらしい。
面倒臭そうな顔をした大野を見て、二宮がため息をつく。
「雹隊二宮です。この通信が聞かれていないという確証がないため、言わないようにという指示を出しました。こちらは許可済みです」
『承知した』
返事を聞いて、大野は手を合わせる。
「ありがとう。助かった」
「アレボルって言いたくなかったんでしょ？ こういうときは任せときなさい」
肩をすくめた二宮。
大野ではどうにもできないが、二宮が言えば事情を深くは聞かれない。
「和って本当に力持ってるんだな」
「まあ、否定はしないよ。このくらいのことなら俺もどうにでもできる」
おそらく、大野に聞いていた相手は立場がかなり上の人だったのだろう。
大野が面倒臭そうにしながらも、きちんと返事をしていたところから分かる。
そんな相手をねじ伏せられる二宮はなかなかのものだ。
「じゃ、翔くんと松潤は俺と行くよ。何かあったら通信入れて」
「了解、班の方で通信入れてね。俺の通信機はそっちにしておくから」
「オッケー。松潤、通信機を班の方にしておいてくれる？ 翔くんは雹隊の方で」
「分かった」
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翔成(プロフ) - 再開、待ってました！新しいお話の更新、楽しみにしてます！ (2022年9月3日 3時) (
レス) @page16 id: df0fa1ba00 (このIDを非表示/違反報告)
nyan(プロフ) - 折角なんで一から読み返して来ました。楽しかった〜♪ (2022年9月2日 17時) (レス) @page16 id: 2c77e9de22 (このIDを非表示/違反報告)
Kar(プロフ) - 嬉しいです(ृ´͈ ᵕ `͈ ृ ) 更新をのんびりお待ちしております！ (2022年8月30日 19時) (レス) @page15 id: 85f86a18df (このIDを非表示/違反報告)
nyan(プロフ) - おかえりなさい♪ (2022年8月30日 18時) (レス) @page15 id: 2c77e9de22 (このIDを非表示/違反報告)
ちろる - ちょいと寂しいけど、長い間ありがとうございました！良い人生を！ (2021年10月25日 0時) (レス) id: c48e44e08a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠霞チサ
| 作成日時：2021年8月11日 8時
