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「違うよ。だから大野さんの情報を取っても正直雹隊には影響ない」
「やっぱりそうなんですね」
そうだよね、と相葉も頷いている。
「大ちゃんの戦い方って、昔からなんかちょっと違うんだよね。でも基本はしっかりしてるから長官とか班長も何も言えなかったみたいで。ちょっと違うんだけど、強いから直されてなかったの」
櫻井も頷きながら、大野の話を思い出す。
大野は基礎を祖父から学んだ、と言っていた。
応用の仕方も祖父から学んでいる可能性は高い。
だから今の雹隊とは少し違うのだろう。
大野の動きは他の隊員と違って読みにくいため、訓練のときには翻弄されていた。
ピッと音が鳴って、部屋のドアが開く。
「やっぱり思った通りだったよ。俺、その日外に出てる」
ぱら、と日記をめくる大野。
「外出許可を取らずに外に出て、アレボルに行ってる。特に用事はなくてふらふらしてただけで、帰りにラーメン食べてるわ」
「そんなことまで書いてるの？」
「うん。ニノに怒られたことまで書いてある」
ほら、と二宮に日記を見せている。
日記を覗き込んだ二宮は苦笑した。
「あぁ……それ覚えてる。雲隊での緊急連絡をしようとしたら、あなたが勝手に外に出てたから連絡できなくて怒ったんだよね」
大野はそう、と日記を閉じた。
「何のための外出許可だと思ってんだって怒られた。そこからニノにだけは伝えるようになった」
「俺じゃなくて隊長に伝えてくれって話なんだけどね」
二宮は呆れた様子で首を横に振る。
大野がいなくて困ったことは雹隊ではなかったものの、雲隊ではあったらしい。
「ニノっていつから雲隊にいたの？」
話を聞いて、相葉が疑問に思ったらしい。
「俺？ 情報統括になる前からだよ。雹隊にきて半年くらい経った頃だったかな」
「そうだね。俺が雲隊に入ったのが雹隊移籍とほぼ同時だったから」
「だいぶ前からなんだ」
へえ……と相葉が呟いている。
「俺が情報統括になったの、雲隊でそれなりに情報をさばいてたからなんだってさ。あとで柴田さんからその話を聞いたよ」
でもいろんな役職を兼任させるのは頭悪いよね、と二宮は肩をすくめた。
「ニノが言えばその辺は変わるんじゃないの？」
「今の雹隊で任せられる非戦闘員が少ないんだよ。なかなか難しくてね」
簡単な話ではないらしい。
「それよりこれ」
二宮は紙を指差す。
「今はこっちの方が問題でしょ」
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翔成(プロフ) - 再開、待ってました！新しいお話の更新、楽しみにしてます！ (2022年9月3日 3時) (
レス) @page16 id: df0fa1ba00 (このIDを非表示/違反報告)
nyan(プロフ) - 折角なんで一から読み返して来ました。楽しかった〜♪ (2022年9月2日 17時) (レス) @page16 id: 2c77e9de22 (このIDを非表示/違反報告)
Kar(プロフ) - 嬉しいです(ृ´͈ ᵕ `͈ ृ ) 更新をのんびりお待ちしております！ (2022年8月30日 19時) (レス) @page15 id: 85f86a18df (このIDを非表示/違反報告)
nyan(プロフ) - おかえりなさい♪ (2022年8月30日 18時) (レス) @page15 id: 2c77e9de22 (このIDを非表示/違反報告)
ちろる - ちょいと寂しいけど、長い間ありがとうございました！良い人生を！ (2021年10月25日 0時) (レス) id: c48e44e08a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠霞チサ
| 作成日時：2021年8月11日 8時
