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「部品の特殊さといい、確実に日本も関わってます。知ってか知らずかは分かりませんけど、当事者です」
「……なるほどね、それは分かった」
「翔さんは？」と二宮が聞くと、櫻井は曖昧に微笑む。
「俺もアンドロイドが日本で作られたものじゃないかってのには同意。でもAIを開発したのは日本人じゃないと思う」
「それは」
二宮が続ける前に、大野が「あ」と声を上げた。
「分かった。翔くん、日本語がって言いたいんでしょ」
櫻井は頷く。
「正解」
二宮と柳谷は、一呼吸置いて何を言いたいのかが分かったらしい。
相葉と松本は何のことかまったく分かっていない。
「日本語って、何が？」
眉をひそめた松本に、櫻井がタブレットを差し出す。
「俺がさっき音声解析してたやつ」
再生された音声は、かなり雑音が多く聞き取りにくい。
ただ、なにやら日本語らしき音が聞こえた。
「これが送られてきた音源そのまま。あとテロ現場から送られてきたものだから聞き取りにくい。ここからノイズを消したり色々いじって、聞き取りやすくしたのがこれ」
今度ははっきりと言葉が聞き取れる。
『この世の中に革命を』。
「……なにこの日本語」
相葉が顔をしかめる。
言葉自体は間違っていない。
ただ、抑揚の付け方がおかしいのだ。
「違和感あるでしょ。日本語のイントネーションがおかしい。AIの学習量が少ないか、よほど情報が偏ってたかのどっちかだと思う」
日本人ならもうちょっと学習させる、と言う櫻井。
「文章を基本にして、音声を疎かにしてたのかもね。文章は何もおかしくないみたいだし」
二宮も読み終わって、紙から目を上げる。
「これは確かにAIはうちじゃなさそう」
「でしょ？ ただ、機械自体は日本も関わってると思う。そう考えたら、俺が知ってる手かがりになりそうなものはアレボルにしかない」
複数の言語を話す謎の人物。
どこからともなく現れ、大野をつけ回す。
「大野くん、あなたは本当に気をつけた方がいいかも。おそらくAI側に認知されてるよ」
苦い顔になった大野。
「何で俺が狙われてるんだか。意味分かんねえな」
二宮はしばらく黙り込んでいたが、はっと顔を上げた。
「大野さん。あそこ、他に雹隊の特殊戦闘員って出入りしてた？」
「アレボル？ いや、俺が知ってる限りではいなかったと思う」
「元隊員はアレボルにそんなにいないのね？」
「そっちは基本みんなレクアに行ってるから。そんなにいないよ」
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翔成(プロフ) - 再開、待ってました！新しいお話の更新、楽しみにしてます！ (2022年9月3日 3時) (
レス) @page16 id: df0fa1ba00 (このIDを非表示/違反報告)
nyan(プロフ) - 折角なんで一から読み返して来ました。楽しかった〜♪ (2022年9月2日 17時) (レス) @page16 id: 2c77e9de22 (このIDを非表示/違反報告)
Kar(プロフ) - 嬉しいです(ृ´͈ ᵕ `͈ ृ ) 更新をのんびりお待ちしております！ (2022年8月30日 19時) (レス) @page15 id: 85f86a18df (このIDを非表示/違反報告)
nyan(プロフ) - おかえりなさい♪ (2022年8月30日 18時) (レス) @page15 id: 2c77e9de22 (このIDを非表示/違反報告)
ちろる - ちょいと寂しいけど、長い間ありがとうございました！良い人生を！ (2021年10月25日 0時) (レス) id: c48e44e08a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠霞チサ
| 作成日時：2021年8月11日 8時
