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「大野さん、送られてくるデータの解析頼んでいい？」
「俺が？ 翔くんと柳谷ちゃんは？」
「二人にもすでに頼んでるの。リアルタイムだから人手が多い方が助かる」
リアルタイム、という言葉に顔をしかめた大野。
「どこで何があった？」
「アメリカで大規模テロが起こった。スピリットを名乗って暴れてるんだよ。日本では通信をうちに優先して繋いでもらってる」
雹隊以外の人たちにはすでに連絡済み、と二宮は言う。
「大野さんも通信機は向こうに合わせておいて。霖隊と梅隊からも色々入ってきてるから」
「あぁ……」
通信機の周波数を雲隊に合わせた途端、さまざまな連絡が入り乱れる。
相当混乱しているようだ。
雲隊の指揮監督は国の省庁が担っている。
省庁の中で、雲隊を担当する部署があるそうだ。
「雹隊大野、通信に入った」
『了解。二宮の指示で動いてくれ』
すべて二宮に説明済み、ということなのだろう。
部屋のドアを開けようとしている二宮の背中を見る。
雲隊の中でも権力を持っている二宮には一番に情報が伝えられるらしい。
「部屋で相葉さんの通信機を雹隊に合わせてある。だから心配しなくていいよ」
ドアを開けた二宮は部屋の中に滑り込む。
大野も続いて部屋に入り、ドアを閉めた。
「あ、大ちゃん！ 大変なことになってるよ」
パッと振り返った相葉。
櫻井と柳谷はパソコンの画面に釘付けになっている。
「大野さん、とりあえず俺に送られてきたメールの文読んで。それが一番早い」
起きてきていた松本は、テレビの画面をじっと見ている。
邪魔をしないように音量は消しているものの、大野も一目見て釘付けになった。
道に広がる大勢の人。
銃などを抱えて行進しながら、あちこちに向けて発砲している。
現場を飛んでいるヘリに向かっても発砲していて、さすがに血の気が引いた。
「大野くん、俺と場所代わって。俺は音声の解析に入るから」
「分かった」
櫻井に声をかけられて、ハッとしてメールの文章に目を通す。
「送られてくる情報は英語。日本語に翻訳するようにプログラム組んだけど、十分ではないと思う。変なところは自分で補って」
「了解。ありがとう」
メールをざっと読み終わって、櫻井と場所を代わる。
隣に座っていた柳谷の画面に表示されているのも英語だ。
こんなとき、英語ができない自分が嫌になる。
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翔成(プロフ) - 再開、待ってました！新しいお話の更新、楽しみにしてます！ (2022年9月3日 3時) (
レス) @page16 id: df0fa1ba00 (このIDを非表示/違反報告)
nyan(プロフ) - 折角なんで一から読み返して来ました。楽しかった〜♪ (2022年9月2日 17時) (レス) @page16 id: 2c77e9de22 (このIDを非表示/違反報告)
Kar(プロフ) - 嬉しいです(ृ´͈ ᵕ `͈ ृ ) 更新をのんびりお待ちしております！ (2022年8月30日 19時) (レス) @page15 id: 85f86a18df (このIDを非表示/違反報告)
nyan(プロフ) - おかえりなさい♪ (2022年8月30日 18時) (レス) @page15 id: 2c77e9de22 (このIDを非表示/違反報告)
ちろる - ちょいと寂しいけど、長い間ありがとうございました！良い人生を！ (2021年10月25日 0時) (レス) id: c48e44e08a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠霞チサ
| 作成日時：2021年8月11日 8時
