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部屋のインターホンが鳴り、また相葉が立ち上がる。
「大ちゃん、隊長来たよ」
「ごめん、足止めしておいて」
「大野、聞こえてるぞ」
ドアを開けて苦笑いしている隊長。
大野が部屋の奥からドアを指差す。
「じゃあ隊長、それ閉めといて。いろいろとまずいから」
隊長はああ、と納得してドアを閉める。
「そういえばそうか。雲隊レベルの情報を扱ってるところだしな」
「そうだよ。俺の寝坊もそのせいだから」
「関係あるか？」
相葉もあはは、と苦笑する。
櫻井と柳谷は無言で資料の仕分けをしていた。
「まぁた他の班長から文句言われるよ。勘弁してほしいよね」
「こっちとしては寝坊で遅刻は勘弁してくれって感じだよ」
「だって仕方ないじゃん。仕事終わらないんだから」
そいつのせいで、と資料の山を指差した大野。
スピリットに関する資料の山だ。
「俺は反対したのに結局みんなに雲隊のこと話す羽目になったし。翔くんを特殊戦闘員にするのと同時にこんなことしないでくれる？」
大野は着替えながらぶつくさ文句を言っている。
隊長も特段気にする様子はなく、櫻井と柳谷に会釈をして椅子に座った。
大野たちと話すときのオフモードの隊長だ。
「それは上に言ってくれ。雲隊に関しては俺の権限範囲外」
「柴田さんが雲隊で権力握ってよ」
「無茶言うなよ、まだ二宮の方が現実味あるぞ」
「ニノはもう権力握ってるでしょ」
あの人は雲隊でも情報責任者なんだから、と苦笑した大野。
「それは確かに」
隊長も苦笑する。
通信機を身につけ帽子を被った大野は、ポケットの中にいろいろしまっていく。
「そんなにいつも色々持ってるのか？」
「そうだよ」
「銃は置いておけよ。前の件で余計にうるさくなったんだから」
「分かってるよ、だから俺も今は持ち歩いてないでしょ」
ほら、と両手を上げて上着の中を見せる大野。
隊長はジトっとした目で大野を見る。
「銃がないのは分かったけど、折りたたみナイフを二本も持ち歩くな。あと発煙手榴弾も持ち歩くものじゃない」
「いや使うんだって」
「発煙弾なんて本部で使うな。もしかして火災報知器の誤作動の原因は大野か？」
隊長の言葉に、あれ？ と櫻井も振り返る。
確かに最近、雹隊の建物内で交換したばかりの火災報知器が誤作動を起こして騒ぎになっていた。
「……いや、違うけど？」
大野は知らん顔をするが、間がすべてを物語っていた。
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翔成(プロフ) - 再開、待ってました！新しいお話の更新、楽しみにしてます！ (2022年9月3日 3時) (
レス) @page16 id: df0fa1ba00 (このIDを非表示/違反報告)
nyan(プロフ) - 折角なんで一から読み返して来ました。楽しかった〜♪ (2022年9月2日 17時) (レス) @page16 id: 2c77e9de22 (このIDを非表示/違反報告)
Kar(プロフ) - 嬉しいです(ृ´͈ ᵕ `͈ ृ ) 更新をのんびりお待ちしております！ (2022年8月30日 19時) (レス) @page15 id: 85f86a18df (このIDを非表示/違反報告)
nyan(プロフ) - おかえりなさい♪ (2022年8月30日 18時) (レス) @page15 id: 2c77e9de22 (このIDを非表示/違反報告)
ちろる - ちょいと寂しいけど、長い間ありがとうございました！良い人生を！ (2021年10月25日 0時) (レス) id: c48e44e08a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠霞チサ
| 作成日時：2021年8月11日 8時
