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「ニノちゃーん」
「なに」
「俺、暇だよぉ……」
二段ベッドの上からひょっこり顔を覗かせている相葉。
二宮はそれを見て顔をしかめた。
「それ、やめなさい」
「なんでよ」
「なんでよって、そりゃ」
言いかけた二宮を遮って、咳をした相葉。
「そうなるからでしょ」
「……ごめん」
相葉の顔が視界から消える。
松本と柳谷から、仕事はもう終わったんだから、と寝室に追いやられた二人。
特にすることもなく、相葉は暇そうにしていた。
二宮はパソコンを持ち込んで資料を確認しているため暇ではないのだが、相葉の行動がどうも気になる。
「やることないって一番暇なんだもん」
「俺の仕事でもやる？」
「ニノの仕事はやだ。分かんないんだもん」
「そう言ってやらないから、分からないままなんでしょ」
そう返すと黙った相葉。
やっと資料に集中できる、と画面に集中しかけたところで、相葉がぽつりと呟いた。
「ニノは、俺も非戦闘員の仕事ができた方がいいと思う？」
「……へ？」
目を丸くした二宮。
そんなことを言われるとは思っていなかった。
「大ちゃんも翔ちゃんも非戦闘員の仕事ができるじゃん？ 澪ちゃんも。で、松潤も結構仕事できるようになってるじゃん。何もできないの、俺だけだもん」
二宮は瞬きをして、表情を緩めた。
「なんだ、そういうこと」
相葉は二段ベッドの上で寝ていて、二宮は下にいる。
二宮が注意したからか、相葉は顔を出さない。
「あのね、相葉さん。勘違いはしないでよ」
「……え？」
はあ、とため息をついた二宮。
「『何もできない』なんて言わないでくれる？ あなたはちゃんと戦闘員の仕事をこなせるでしょ」
「う、うん」
「本当に何もできないってのは、本職の仕事すらちゃんとできない人のことを言うの。あなたは何もできない人じゃない」
なんなら戦闘員の中ならあなたは上位の人間だよ、と二宮は続ける。
「俺は非戦闘員の仕事しかできないんだから。だって俺は非戦闘員なんだもの、戦闘員の仕事はできないよ。で、それが普通。この班の人がおかしいだけ」
相葉は何も言わない。
二宮は頭を振って続けようとして、思い切り咳き込んだ。
自分の風邪も完全には治っていないことを忘れてしまっていたらしい。
二宮が咳き込んだのを聞いて、また相葉が顔を覗かせた。
「大丈夫？」
「大丈夫、ごめん。一気に話しすぎただけ」
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翔成(プロフ) - 再開、待ってました！新しいお話の更新、楽しみにしてます！ (2022年9月3日 3時) (
レス) @page16 id: df0fa1ba00 (このIDを非表示/違反報告)
nyan(プロフ) - 折角なんで一から読み返して来ました。楽しかった〜♪ (2022年9月2日 17時) (レス) @page16 id: 2c77e9de22 (このIDを非表示/違反報告)
Kar(プロフ) - 嬉しいです(ृ´͈ ᵕ `͈ ृ ) 更新をのんびりお待ちしております！ (2022年8月30日 19時) (レス) @page15 id: 85f86a18df (このIDを非表示/違反報告)
nyan(プロフ) - おかえりなさい♪ (2022年8月30日 18時) (レス) @page15 id: 2c77e9de22 (このIDを非表示/違反報告)
ちろる - ちょいと寂しいけど、長い間ありがとうございました！良い人生を！ (2021年10月25日 0時) (レス) id: c48e44e08a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠霞チサ
| 作成日時：2021年8月11日 8時
