電話 ２ ページ3
「今何してるの？」
「ご飯食べた？」
彼からのメッセージはやまない、韓国の男の人はマメって聞くけれどジニョンは本当にマメだ。私自身あまりマメな方ではないせいか、ジニョンからのメッセージはたまっていくばかり。
「全然返信してなかった」
そう思っていた矢先、私の携帯が鳴った。
相手はもちろんジニョンからだった。
「もしもし？」
「もしもし、返信なかったから電話しちゃったよ」
「ごめん、」
「何してたの？」
「出かけてて」
「誰と？」
今日は高校時代に仲が良かった男女五人でご飯を食べに行っていた。
「高校時代の友達と」
「そうなんだ」
「ジニョンは？」
「僕はラジオの収録の帰り」
「お疲れさま」
「ねぇ、友達って男もいたの？」
それを聞かれるとどう答えたらいいのか分からなくなる
「う、うんまぁね」
「・・・そう」
「でもほら、高校時代仲良くてそんなんじゃないしね！」
後ろめたいことがあるわけではないけれど、少しごまかしてしまう。
「あったら困るよ、」
「そうだよね」
「で、もう帰ってきたの？」
「うん、そりゃぁ」
時刻は深夜。
「会いたい、A」
「え？」
「今すごく妬いてるんだけど」
いつもより低い声で言うジニョン
「え？何で？」
「だってその男友達は会おうと思えばAに会えるじゃん」
「まぁね・・・」
「しかもAお酒飲んできたでしょ？」
「何でわかったの？」
「Aお酒飲むと声が可愛くなるんだよ、」
「そ、そんなこと」
「あるの、だから他の奴には見せたくないの」
そう静かに言うジニョンの声に不覚にもドキドキしてしまう。
「余裕ないな、僕」
そう呟くように言うジニョンに
「大丈夫だよ、ジニョンしか見えないし私」
素直になってしまう。
「・・・」
無言の彼に恥ずかしくなる
「・・・何か言ってよ」
「・・・可愛すぎる」
そう小さな声で呟いたのも電話越しのせいではっきりと聞こえ照れる。
「あぁもう！絶対にほかの男と二人っきりで会っちゃ、あまりお酒飲みすぎても駄目だよ？迫られたら彼氏いるって言ってよ？わかった？」
「え？」
「わかったの？返事は？」
「は、はい」
「よろしい」
そう満足そうに言って
「じゃぁ切るね、おやすみ。愛してる」
言いたいことをすべて言ったのかすっきりしたようにジニョンは電話を切った。
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てぃな - 更新めっちゃ嬉しいです(^^)楽しみにしてます！ (2017年6月20日 1時) (
レス) id: c582f73190 (このIDを非表示/違反報告)
儚願(プロフ) - てぃなさん» コメントありがとうございます。そう言ってもらえてとてもうれしいです。これからもいいお話が書けるよう、頑張ります。 (2017年2月11日 1時) (レス) id: f7cf3c2b66 (このIDを非表示/違反報告)
てぃな - 相変わらず面白いです！楽しく読ませてもらってます(^^)ドラマよりキュンキュンします（≧∇≦） (2017年2月8日 23時) (レス) id: 00fd1ec508 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：儚願 | 作成日時：2017年2月5日 23時
