仕事 3 ページ12
その後も何かと忙しく動き回っていた私はジニョンの撮影をじっと見てはいなかった。
「じゃぁ機材調整のため、休憩入りまーす」
休憩になり、ジニョンと女優さんは、控え室に入って行った。私は現場の手伝いをしていると、
「Aもうすぐジニョンインタビュー入ってるみたいだからジニョンに伝えてきてもらえる？」
そう先輩に言われ、控え室に向かう。今控え室には出演者の2人きりのようだった。ドアを開けようとすると声が聞こえてきた
「ジニョンさんってすごくかっこいいですよね」
「いや、そんな事ないですよ」
「魅力的ですよ、すごく」
女優さんの言い方に好意が混じっていると感じるのは女の勘なのか
「〇〇さんだって、お綺麗です」
そう言うジニョンにチクリと胸が痛む。
「彼女とかいるんですか？」
その質問にドアを開けるのを躊躇する
「…いや、そういう人は」
そりゃぁ言えるわけないのは分かっているけどなんだか嫌な気持ちだ
「そうなんですか？あの、これ私の連絡先です。もしよかったらご飯でも」
「ありがとうございます。」
受け取っちゃうのかと悲しくなる。まずい完全にドアを開けるタイミングを見失ってしまった。
ジニョンはこうやってたくさんの綺麗な人と連絡先を交換しているのかと思うとネガテイブモードに入りそうになり、それを取り払うように首を振り息を整える。そして勢いよくノックをする
「失礼します！ジニョンさん、休憩の合間にインタビューが入ってるのでよろしいですか？」
突然現れた私に驚いたようだけどすぐに
「はい」
そう言って立ち上がると女優さんが
「じゃぁ連絡待ってます」
と言ってにっこり笑う。女の私から見ても綺麗な人だ
廊下を歩きながらもイライラが募ってくる
「連絡待ってるって言ってましたね」
ついそうジニョンに言ってしまった。
「社交辞令だよ？」
「あの女優さんきれいだよね」
「そりゃぁね」
曖昧な返事をするジニョンにますますイライラしてしまう。
「いいね、ジニョンは綺麗な人に囲まれて」
「どうしたの？」
そう不思議そうに聞く彼に
「じゃぁこちらでお願いします」
そう遮りインタビューの部屋まで連れて行きドアを開ける。
「…はい」
そう不満そうにジニョンは部屋に入っていった。
「もう、あんな事で私何怒ってんの」
そう廊下を歩きながら呟く。ジニョンは芸能人なんだから仕方がないんだけれど、それでもモヤモヤしていた。
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てぃな - 更新めっちゃ嬉しいです(^^)楽しみにしてます！ (2017年6月20日 1時) (
レス) id: c582f73190 (このIDを非表示/違反報告)
儚願(プロフ) - てぃなさん» コメントありがとうございます。そう言ってもらえてとてもうれしいです。これからもいいお話が書けるよう、頑張ります。 (2017年2月11日 1時) (レス) id: f7cf3c2b66 (このIDを非表示/違反報告)
てぃな - 相変わらず面白いです！楽しく読ませてもらってます(^^)ドラマよりキュンキュンします（≧∇≦） (2017年2月8日 23時) (レス) id: 00fd1ec508 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：儚願 | 作成日時：2017年2月5日 23時
