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ふわっと
頭の上にかけてあげると
嬉しそうに笑った
蒼弥 「ありがと、
作ちゃんの温もりまだ残ってて暖かいよ」
龍斗 「どういたしまして」
さっきより少し雨が弱まり
2人で並んで歩く
蒼弥 「作ちゃんが風邪ひいちゃわない？」
龍斗 「俺は身体強いから...」
蒼弥 「む、それじゃあ、俺が弱いみたいじゃん！」
龍斗 「あ、えっと、、」
意地悪っぽくそう言うと、
戸惑う俺にくすくすと笑った
蒼弥 「冗談だよ...
本当にありがとう、作ちゃんは優しいね」
周りの雨が止み出し、
雲の隙間から太陽が出てくる
蒼弥の横顔が
一瞬寂しそうに光った
龍斗 「違うよ、そ...」
"蒼弥にだけだよ"と言おうとした時
蒼弥 「あっ！見てみて、虹だ！」
蒼弥が空を指さす
つられてそちらを見ると
綺麗な虹がかかっていた
龍斗 「あ、」
蒼弥 「すごい、綺麗...」
暫くぼーっと見つめていた蒼弥を
見つめていると、
パッとこちらを向いて
ニッコリと笑った
蒼弥 「作ちゃんと見れて良かった」
不意にそんなことを言われて
心臓がバクバクと五月蝿い
龍斗 「...俺も」
そう言った俺に
更に嬉しそうな表情をする
いつも俺より上手で
どうも、この人には叶わない
end
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作者名：soya._.soya | 作成日時：2021年5月25日 22時
