. ページ24
優斗side
おんぶしてあげて
それを拒む事なく背中に抱きついてきて
こんな風にしたのはいつぶりだろうか
もしかしたら、
沖縄に行った時に撮った写真ぶりかもしれない
あの時の蒼弥、可愛かったなぁ
今も充分可愛いけど
とにかく幸福感が大きすぎて
その日は仕事の時もニヤニヤしていた
仕事が終わって
あたりも暗くなってきた時
蒼弥がこちらにやってきた
蒼弥 「優斗」
優斗 「ん、？」
蒼弥 「今日は、、ぁ、ありがと...」
目を伏せて、顔を赤くして
照れながらもお礼を言ってくれる
優斗 「どういたしまして」
蒼弥 「あの、そ、れでっていうか...
俺の家に、こない？」
優斗 「え？いいの？」
蒼弥 「え、と、なんかその、お礼、したいから...」
そこには、
普段の饒舌な彼も
生意気な彼も居なかった
あわあわとしどろもどろになりながら
必死に口実を作ってくれてるのがわかった
優斗 「じゃあ、お邪魔しようかな」
そういうと嬉しそうにこくこくと頷いた
外に出て、歩いて蒼弥の家へと向かう
鍵を開けた蒼弥が、あれ、と声を上げた
蒼弥 「俺窓開けっ放しできちゃった...」
優斗 「え、」
慌てたように部屋の中に入る蒼弥の後に続いて
家の中に異常がないか確認すると
真っ暗な部屋の奥に
月明かりに照らされたふたつの小さな影が見えた
一瞬怯えたような蒼弥だったけど
その影は人間のものじゃなかった
そして、、、
優斗 「蒼弥...？」
蒼弥 「え、？」
電気をつけると
どこから入ったのだろうか
そうにゃんが大きなゴールデンレトリバーに
ピッタリと寄り添って座っていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：soya._.soya | 作成日時：2021年5月25日 22時
