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冷たい風が
身に染みる
ポケットに手を突っ込んで
なんとも言えない居た堪れない感じを
凌ごうとしたけど、なんか違った
なんなら走るか、と
思って足を踏み出した時
視界の端に小さな段ボールが見えた
優斗 「ん、？」
吸い寄せられるように
段ボールに近づくとそこには
真っ白い猫が眠っていた
毛並みはふわふわで
丁寧に手入れがされている
小さくて、綺麗な猫
優斗 「可愛い...」
無防備に寝ている姿に
思わず顔が綻ぶ
段ボールには、
拾って下さい
とマーカーで書かれているだけだった
優斗 「...」
俺の家はマンションでもアパートでもない
普通の一戸建ての家
家の近くには店が沢山あって
ペット用のご飯やら何やらが置いてある店もある
20分ぐらいうんうん唸ったあと
起こしちゃわないようにそっと段ボールを抱えた
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作者名：soya._.soya | 作成日時：2021年5月25日 22時
