猫、犬 ページ17
優斗side
朝から俺と蒼弥の言い合い
それを呆れたように見るはしみず
オロオロとどうすればいいかわからない作ちゃん
すぐに感情的になる俺ら
蒼弥 「だから何だよ！」
優斗 「別に何でもないって言ってるじゃん！？」
いつも通りの楽屋の風景
それが堪らなく居心地が悪い
朝早かろうが、夜遅かろうが
何かしらで揉めて、バチバチと火花が散る
でも俺的にはこれが嫌で、苦しくて
それは多分、
喧嘩している相手が蒼弥だからって
言うのもあると思う
だって蒼弥が好きだから
誰だって好きな人とは
喧嘩したかなんかないでしょ？
なのに何でだろ、
こんなに喧嘩するのは俺らが合わないからなのかな
ほんっとに小さなことでも喧嘩するんだよね
本当だったらキスしたり
ハグしたりしたいのに
素直になれない
それは多分、俺も蒼弥もなんだ
蒼弥 「じゃあ、好きにしろよ！」
優斗 「あぁ、」
バタン、と扉が閉まって
蒼弥が楽屋の外へと走っていってしまった
これもいつもの事
作間 「俺追いかけてくるね、！」
これもいつもの事
同じようなことの繰り返し
まるで録画した映像を何回も見直しているみたいだ
瑞稀 「今日はもうお開きにしよ」
優斗 「え、あ、...」
涼 「そうだね、2人とも頭冷やした方がいーよ」
優斗 「うん...」
2人も出ていってしまった楽屋に
1人取り残される
頭を冷やせ、と言われて
考えても考えても思いつかなかった俺は
氷水を持ってきて頭にかけたけど
結局何もわからなかった
作ちゃんと蒼弥も戻ってこないから
諦めて荷物を持ち、
家までの道のりを歩くことにした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：soya._.soya | 作成日時：2021年5月25日 22時
