緑で回る日常 (ページ31)

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無理しないでページ31

蒼弥side

やってしまった
今日は雑誌の撮影に表紙の撮影もある
にも関わらず朝から熱っぽくて怠い
でも、みんなに迷惑はかけられない
楽屋でも普通に出来たし、気付かれなかった
でも、表紙の撮影辺りから気持ち悪くなってしまい
息が荒くなる
隣にいた優斗にバレないようにしていたけど
もしかしたら気付かれた...？

余計な心配をかけたくなくて、挨拶をしている
優斗から逃げるように
あえてあまり使われてないトイレへと行った

フラフラする足を必死に動かし、なんとかトイレに
つくと、鍵も閉められないまま中の物を出す

蒼弥「っ！げほ、げほ、おぇぇ...」

朝なにも食べてないため出る物も少なく
次第に胃液しか出てこなくなる
体が震えて、寒いのか暑いのか分からない

くるしい

蒼弥「優斗...みずっくん..はしもっ、ちゃ、
作ちゃん、、、っ」

俺の意識はそこで途絶えた

涼side

俺らは手分けして蒼弥を探すことに
俺は撮影場のすぐ上の階を探している
普段あまり使わない場所だからいるかな？
なんて思って回るとトイレの電気が付いていた
迷わず入ると、壁にもたれかかってるなにか
...蒼弥だった

涼「蒼弥！！」

意識がなく、腕がダランと落ちてしまっている
トイレを見ると吐いた後

涼「苦しかったんだな...
ごめんな、気づかなくて」

口元を拭いて、優しくお姫様抱っこをする
他のみんなにラインを入れて
ゆらさないようにゆっくり楽屋へと戻った

楽屋へ戻ってからは早かった

作ちゃんと優斗の2人が飛ぶようにもどってきて、
背中や頭を撫でてあげていた
瑞稀は着替えの服や薬、タオルや毛布など
持ってきてくれた
俺はお粥を作って、お皿に入れて冷ましておく

その時、蒼弥が起きた

蒼弥「んぅ...んん？」

4人「蒼弥っ！」

目はまだうるんでいて、顔もまだ赤い

優斗「ごめんね、ごめんね、そうやん」

作間「辛かったね...」

瑞稀「無理しちゃダメだよ？
今日はして欲しい事なんでも言ってね」

蒼弥「うん...
みんなありがと...」

涼「お粥できたよ！食べられそう？」

蒼弥「んぅ、、、いらなぃ」

優斗「食べないと良くならないから、ね？」

蒼弥「ん、、」

食べるの大好きな蒼弥がいらないと言うんだから
よっぽど辛いんだろうな

蒼弥「ふーふーして、あーんってして欲しい..」

作間「俺やるっ」

そう言う時は早いよね
ほら、優斗と瑞稀の不満そうな顔

作間「ふー、ふー、はいあーん」

蒼弥「ぁーん」