緑で回る日常11

授業中の悪戯 ページ8

なんで
そんなものもってんだよ

なんで悪態をつく余裕すらないほど
そのおもちゃの振動に身体を支配されていた

蒼弥 「ほら、本当に授業始まっちゃうから」

ズボンを上げられシャツを正されて
個室から引っ張り出される

ふらふらとした足取りで教室まで行き、
何とかチャイムまでには間に合う

振動は弱ぐらいと言ったところか
まだ頑張れば耐え切れる

瑞稀 「よし...じゃあ、号令かけて、」

そこで学級委員の蒼弥が号令をかける

蒼弥 「気をつけ、礼」

　「お願いします」

瑞稀 「はい、
じゃあこの時間は国語なので...」

はじめは何の変化もなく、
段々と耐性もついてきて入ってることすら忘れていた

しかし、

瑞稀 「じゃあ、ペアになって音読してもらいます
えーと、優斗くんは隣の子が休みだから
先生とやろっか」

優斗 「はい！」

ふと視線が刺さる様な感じがして振り返ると
蒼弥が不満そうな顔で俺と優斗を見ていた

何だろうと思いながらも
優斗の方へ行き優斗の音読を聞く

優斗 「...だった。次先生音読して下さい」

瑞稀 「あ、はいはい
えーっと、！？〜〜〜♡っ♡」

俺が読もうとした途端、
さっきまで弱だったおもちゃが
いきなり強く震え出した

優斗 「瑞稀先生...？」

蒼弥 「....」

瑞稀 「ひっ、〜〜〜〜っ♡」

気のせいだろうか
優斗が瑞稀先生と言った時に
また振動が強くなった気がした

声を出す事も
動く事もできない

足がガクガクと震えて、
思わず膝をつく様にして崩れ落ちる

瑞稀 「っふ、、はぁっ、♡」

周りの生徒もざわざわし出して
冷や汗と快楽の火照りでの汗が
床にパタッと落ちていく

あのバカ、とか
こんな所で、とか
恥ずかしいとかよりも

早くこの場を去って果てたかった

チラリと視界に入った蒼弥は
楽しそうに満足そうに笑っていた

段々と振動が弱くなっていって
やっと立てる様になる

瑞稀 「っ、ごめんなさい
先生実は貧血持ちで、ちょっとクラッとしちゃって」

咄嗟の嘘で誤魔化すと
みんな以外にも納得してくれて

作間 「大丈夫ですか？」

1人の生徒がそう言ってくれる

瑞稀 「ありがとう、もう大丈夫、！っ♡」

前言撤回、大丈夫じゃなかった

また蒼弥の方を見ると、
少し不満そうな顔をしてから楽しげに笑う

なんだよ、その顔...

瑞稀 「っ〜〜〜♡！？」

やばい、気を取られて後ろに力を入れるのを忘れてた

体の力が抜けて快感が身体を駆け巡る

これ以上は、無理....

キーンコーンカーンコーン

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