bad end ページ44
優斗side
涼 「優斗、瑞稀遅くない？」
優斗 「だよな...」
さっきから待ってるのに、瑞稀くんが全然来なくて
トイレだけなら20分あれば
絶対に来ると思っていたのに、
もう40分くらいは経つ
作間 「まさか、迷っちゃったかな」
優斗 「それはないでしょ、
だって真っ直ぐ滑って下るだけだよ？」
そう言うと、
今まで何かを考えるようにして黙っていた
そうやんが声を上げた
蒼弥 「俺さ...考えてたんだけど、
真っ直ぐ滑って下るだけなのに、
地図なんか必要なの？」
優斗 「え？」
蒼弥 「だって、本当に一本道だよ
他に道をはずしようがない
地図なんかいらないと思うんだけど」
作間 「じゃあ、
瑞稀くんは偽物の地図を渡されたってこと...？」
蒼弥 「可能性は充分にあると思う
現に今、来てないし」
思わぬ事態に、頭が混乱する
涼 「取り敢えず探しに行こう」
優斗 「うん」
マネージャーさん達にも伝えて、
ロープウェイで裏に登ると、吹雪が俺らを覆った
蒼弥 「嘘でしょ？
下から見たら全然分からなかった
これじゃあ瑞稀くんを見つけられない...」
涼 「はぐれないようにしながら
進まないと、俺らも迷子になる」
そうこうしながらトイレまで戻ると
何とか吹雪も止み視界がクリアになる
トイレの中を探しに行ったりしてもやっぱりいない
ふと、トイレの横に細い補導されてない道を見つけた
優斗 「ねぇ、もしかしてこっち行っちゃった...？」
涼 「あるかもしれない、すぐ行こう」
進んでいくと
ぐねぐね何度も曲がったりして
しっかりしていないと戻れなくなりそうだった
涼 「瑞稀ー！！！」
優斗 「瑞稀くん！！」
4人で目を凝らしてみていても見つからず、
そうやんはもう泣きそうになっていた
蒼弥 「瑞稀くん...っ」
それを作ちゃんが宥めながら、また探す
涼 「瑞稀っ！？」
先に降りているはしもっちゃんが、
何故かぽっかり空いている雪の穴に顔を突っ込んだ
優斗 「え、瑞稀くん！？」
俺もそっちにいくと、
四肢をだらんと伸ばして
冷たくなっている瑞稀くんがいた
蒼弥 「瑞稀くんっ！！！」
作間 「瑞稀くん...」
体温と鼓動の無さで、
もう助からないのだろうと言うことは誰もが分かった
蒼弥 「瑞稀くんっ、ごめんね、
俺がもっと早く気づけてたらっ...」
涼 「瑞稀、ごめんな、寒かったよな....」
はしもっちゃんは涙を流さなかった
ただ、瑞稀くんを大事そうに抱えて
体温を分けるように抱きしめていた
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soya._.soya(プロフ) - 樹さん» いえいえです！ (2021年4月29日 20時) (
レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
樹 - 返信ありがとうございます (2021年4月29日 17時) (レス) id: 6fc87bfe57 (このIDを非表示/違反報告)
soya._.soya(プロフ) - 白狐さん» いえいえ、こちらこそありがとうございました！そうです、瑞稀くんです！ (2021年4月29日 17時) (レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
soya._.soya(プロフ) - 樹さん» 瑞稀くんです！ 亡くなっちゃった...と思ってたらまだ実は生きてて、みんなに置いてかれちゃったって感じです (2021年4月29日 17時) (レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - リクエストありがとうございました。すごくよかったです！生き残ったのは私の推測ですが瑞稀でしょうか？ (2021年4月29日 16時) (レス) id: df364b5548 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：soya._.soya | 作成日時：2021年4月17日 23時
