真夏の夜の夢 ページ21
バタバタバタ
作間 「ん...」
騒がしい足音で目が覚めると
もう朝日が綺麗に差し込んでいた
バタバタ
バタバタバタ
なんでこんな騒がしいの...？
まだ眠くて働いてない頭を掻くと、
襖がスッと開いた
蒼弥 「ただいま、、」
作間 「あ、！お帰りなさい！」
俺は何にも考えず、
ただ蒼弥が帰ってきてくれたのが嬉しくて
飛びつくように抱きしめたい
蒼弥 「わわっ」
作間 「無事で、よかったぁ...」
蒼弥 「ありがとう、情報屋さん
君のおかげで助かったよ」
作間 「いえいえ...っは！」
今更ながらに抱きついてしまっていたことに
気づき、飛ぶように離れた
蒼弥 「はは、別に気にしないのに」
顔が真っ赤であろう俺を見て笑う蒼弥
居ても立っても居られなくて、
お代も貰わずに屋敷から出ようとすると
腕を掴まれドキッとしてしまう
蒼弥 「お代、まだでしょ？
ちょっと待っててね」
そう言うと奥の方から封筒を持ってきた
蒼弥 「はい、これ」
中には札束が入っていた
作間 「ありがとう、ございます...」
お金なんかどうでもいい
もうこの人と別れなければいけないのか
蒼弥 「あとさ、
これからも俺にずっと情報をよこして欲しい
もう、俺だけの情報屋になってよ
ここに住んでいいから」
思っても見なかったお誘いに
断るわけもなく、俺は二つ返事でOKを出した
作間 「よろしければ、それで...」
蒼弥 「良かった！
俺の事は蒼弥って呼んでいいから、な
そういや、まだ名前書いてなかったな」
作間 「あっ、作間、龍斗です」
自分の名前を言うことが
蒼弥 「龍斗、か よろしくな、龍斗
頼りにしているよ」
名前を呼ばれることが
こんなに恥ずかしく嬉しかった
そこから何度も一緒に仕事をして
どんどん俺らの間は狭まってきた
そして、今に至る
今日も俺の情報で活躍する蒼弥
きっとすぐに帰ってくる
毎回毎回お代をくれるのはいいけど、
そろそろ俺の蒼弥への気持ちは爆発しかけていた
あぁ、お代はお金なんかじゃなくて、
蒼弥が欲しい...
蒼弥 「ただいま、龍斗」
夜になり、帰ってきてくれた蒼弥
作間 「おかえり、蒼弥」
蒼弥は仕事から帰ってくると、
必ず同じルーティーンで過ごす
お風呂に入り、煙管を吸い、
俺にお代を渡してから寝る
俺の1番好きな時間は
蒼弥が縁側で煙管を吸っている時
月明かりに照らされた彼は
ほんの少し浴衣が乱れていて
濡れた髪の毛の先から雫が垂れていて
妖艶さが増しているから
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 91人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HiHiJets」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
soya._.soya(プロフ) - にゃんコさん» こちらこそありがとうございました！！ (2021年4月8日 9時) (
レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんコ - ありがとうございます〜！！ytかわいいです！！泣 またリクエストさせて頂きます！ (2021年4月8日 9時) (レス) id: 3aabc19148 (このIDを非表示/違反報告)
soya._.soya(プロフ) - パセリまみれさん» 全然大丈夫ですよー！リクエスト了解致しました！ (2021年4月8日 8時) (レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
パセリまみれ(プロフ) - もうひとつリクエストいいですか？水が苦手な君にのはしそやバージョンが読みたいです。リクエスト連続投下すみません。よろしくお願いします！ (2021年4月8日 7時) (レス) id: 51c1db3cf5 (このIDを非表示/違反報告)
soya._.soya(プロフ) - あいりさん» いえいえ、こちらこそ素敵なシチュエーションのリクエストをありがとうございました！リクエストいつでも待ってます！ (2021年4月8日 6時) (レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：soya._.soya | 作成日時：2021年3月29日 15時
