揺れる思い ページ20
蒼弥side
あーあ、
言っちゃった...
しかも、走って逃げてきちゃったし...
さっきまで手を掴んでいた作ちゃんの手を振り払い
作ちゃんからも逃げるようにまた走る
作間 「蒼弥！待ってよ！」
そう言う作ちゃんを置いて
ある程度のところまで走り姿が見えない事を確認する
ガクンと力が抜けて、がっくりと膝をついた
ぼーっとアスファルトを見つめると
ポタポタっと涙が濡れた
作間 「蒼弥...」
頑張って振り切ったはずなのに
すぐ後ろにいた作ちゃんが、俺の肩に手を置いた
1人にさせてよ
こんな時まで付いてこないでよ
作間 「そ...」
その瞬間、何か嫌なものが込み上げてきて...
蒼弥 「やめて！触らないでよ！」
手をパチンと振り払い睨みつける
蒼弥 「はぁっ...はぁっ....」
俺らの間を冷たい風が抜け、
長い間が俺の頭を冷やしていく
いや、冷やされる前から分かっていた
自分の弱さを出したくなくて
作間 「ねぇ、蒼弥」
蒼弥 「なに」
多分、睨みつけてなきゃすがってしまいそうだから
そんな都合のいいやつになんかなりたくなかった
それなのに
作間 「...なんでもない、ごめんね」
何で謝るの？
悪いのは、作ちゃんじゃないのに
俺なのに
今にも泣きそうな顔になる作ちゃん
涙こそ出たなかったけど、
いつもの俺に向けてくれる優しい笑顔が傷ついていた
蒼弥 「俺の方こそごめんね...
嫌だったの、優斗の次は作ちゃんなんて...
まるで優斗の代わりみたいに
都合よく扱っちゃいそうで...」
涙を堪えて目を擦る
すると、まだ言ってる途中
俺の唇に柔らかいものが触れた
蒼弥 「ぇ...」
目を開けると作ちゃんの顔がドアップになっていて
驚いているとゆっくりと下がってゆく作ちゃん
何故かさっきと違って
嫌な気はこれっぽちもしなかった
作間 「それでもいいよ
俺はどんな蒼弥でも好きだから
一緒にいれればそれでいい」
そう言ってから、笑った
作間 「これが俺の、精一杯の告白
返事、急がなくていいよ」
そう言ってスタスタと歩いて行ってしまった
俺の心は揺れる
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soya._.soya(プロフ) - ゆらゆさん» 返信めちゃくちゃ遅くなってごめんなさい...！すごい嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2022年1月10日 8時) (
レス) @page31 id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらゆ(プロフ) - コメント失礼します。まだ登場人物の所しか見てないですが、この時点で凄い好きです、、、主様のお話は、全部見させて頂いていて、全部私のどタイプです、、これからも頑張ってください！ (2021年8月2日 3時) (レス) id: 0f88a61506 (このIDを非表示/違反報告)
soya._.soya(プロフ) - 都真渡@低浮上気味さん» そんな風に言っていただけてとても嬉しいです...！ 更新は少し遅いかもしれませんが、これからも頑張ります！ (2021年4月11日 13時) (レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
都真渡@低浮上気味(プロフ) - コメント失礼します。この作品、今日初めて拝見させて頂いたのですが、とても面白くて時間を忘れて読んでしまいました(笑)これからも、楽しみに待っています！ (2021年4月11日 13時) (レス) id: b232525f2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：soya._.soya | 作成日時：2021年3月11日 17時
