緑で回る日常13

最高の秘密 ページ6

学パロ

涼side

涼 「おはよう、ございます...」

先生 「あぁ、おはよう」

生まれつき体の弱かった俺は
みんなと同じ行動ができない

したくても、だ

日に当たると日射病になっちゃうし
クーラーに当たると頭が痛くなるし
歌を歌うだけで酸欠になっちゃうし
少し寒いだけで風邪を引く始末

そんな俺は毎日保健室登校してるんだけど
そんな姿誰にも見られたく無くて
いっつも誰か来ると隠れている

おかげで誰も俺の事を見た事がないのはいいけど
どうやら俺には噂が出来てしまったようで

誰も見た事がない美男子、と囁かれ
あだ名は"保健室の王子"らしい

みんなみたいに動きたい俺は
そんなあだ名嫌なんだけどな、、

でも弁明なんか出来ないから
その噂はどんどん広まっていって
休み時間もちらちらと人影が見える

だから先生に許可を貰って
鍵を閉めさせてもらうことにしてたんだけど

休み時間じゃないから、と
油断していた



ピピー！！

外から笛の音が鳴っていて
どこかのクラスが体育をやっているのだとわかる

いいなぁなんて思いながら
少し見てみようとベッドから降りて
窓から外を覗いたその時

蒼弥 「っ、いてて...指折れちゃったかな...」

誰かが外からこちらへと向かってきた

パッと見て、多分同じ学年の子

慌ててカーテンに隠れるけど、
目があったような気がする

心臓がバクバクと痛いほど鳴っている

そのまま外からの扉が開く音がしたから
見つかりたくない、と、
急いでベッドに潜り込もうとして

焦った俺は、急に動いたせいで目眩を起こしてしまい
バタン！と倒れてしまった

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