緑で回る日常13

無自覚涼姫 ページ37

そして

4人 「お邪魔しまーす！」

元気満々で入ってきた4人は
くるくると俺の家を物色してはしゃいでいる

こうやってみんなで
こう言うふうな事をするのは久しぶりで
楽しいし何より、

涼がけらけら笑ってて可愛い

俺だけ涼の手料理を食べたと言う事で
また涼に料理してもらう事になった

涼 「えーっと、じゃあ、、オムライス作るね！」

そう言って台所に消えていった涼は
やっぱり手際が良くて早くて
30分で5人分のオムライスとスープと
付け合わせのサラダまで作って持ってきてくれた

涼 「はい！フワトロオムライスだよ！」

優斗 「やべぇ...めっちゃ美味そう！」

瑞稀 「オムライス...！」

蒼弥 「絶対うまいじゃん...」

涼 「ふふ、美味しいから
アツアツのうちに食べて〜」

4人 「いただきまーす！」

はふはふ、と息を吹きかけて
パクりと食べると
フワッフワとろっとろの卵に
濃厚でいい香りのソースが鼻をくすぐる

蒼弥 「...うまっ」

作間 「めっちゃ美味い！」

思わず手が止まらなくなる

優斗と瑞稀に関してはもう、
美味しすぎて食べるのに夢中で何も喋らないし笑

食べ進めていると、
ふと昨日のワンシーンが頭をよぎる

そうだ、俺は昨日涼にあーん、
って食べさせてもらったんだ

そう思うと俺だけ特別な気がして
優越感に浸りながら
1人でニヤニヤと優斗達を見ていた

途中、何ニヤニヤしてんだよ的な
怪訝そうな目で見られたけど
ふいっと視線を逸らしてやった

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