緑で回る日常13

護衛の仕事は ページ13

白い砂浜に
薄く青い海

その境目の真ん中に...
やはり蒼弥様はいた

まだ朝で涼しいのに
薄着で寒そうに縮こまっていた

涼 「蒼弥様、」

そう俺が呼ぶと、パッとこちらを振り向いた

その目が驚きで見開かれていたのが、
みるみると涙が溢れてくる

蒼弥 「りょっ、っ...」

顔を覆って泣き出した蒼弥様を
そっと抱きしめた

もう今更どうなっても良い

蒼弥 「勝手に、居なくならないでよっ！ぐすっ、
淋しかったし、怖かったのっ、、、ひっく、
もう涼がいなくなっちゃうんじゃないかって、」

涼 「蒼弥様...」

蒼弥 「お願い、もうどこにも行かないでっ、、
私をずっと守ってくれるんでしょ？
私、涼がいなくなってから気づいたの...」

そう言うと、背伸びをしてきて
俺の唇にそっとキスをした

涼 「！！」

蒼弥 「私、涼が好き...」

涼 「俺も、俺も蒼弥様のことが大好きです...」

ぎゅっと抱き合い
蒼弥様の乱れた呼吸を優しく整えた

その時、砂浜に黒い影が落ちた

王 「蒼弥、涼」

涼 「王様！！」

蒼弥 「お父様...
お願い、涼を私の護衛に戻して...」

王 「分かっている...
そんなにも思い合っているのに
どうして引き離せようか...」

涼 「では、、、、」

王 「あぁ、今まで通り涼に蒼弥の護衛を任せる...
蒼弥を守って、そしてなによりも大切にしてくれ」

涼 「ありがとうございます...
勿論、この身をかけて守り抜き、大切にします」

王 「うむ...」

蒼弥 「涼、、、！」

涼 「蒼弥様...」

言葉を交わさずに
もう一度強く抱きしめあった

俺の一生をかけて
蒼弥様を守り、愛する事を誓おう

end

パセリまみれ様リクエストありがとうございました！
遅くなっちゃってすみません！

ゆうぴーは悪役になっちゃったのですが、
大丈夫そうでしょうか...


又是非リクエストお願いします！

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